見せていただいた参考書(The Daguerreotype: Nineteenth-Century Technology and Modern Science)によれば,ダゲレオタイプの表面の電子顕微鏡写真は,まったく見事な球状の物質からなる点の集まりであった(これがおそらく銀と水銀のアマルガム)。我らに馴染んだゼラチンシルバーのフィルムに見られるような余計なバインダーはもちろん,ハロゲン化銀の周りにフィラメント状にもじゃもじゃ伸びた不明瞭な画像が一切ないのに驚いた。 考えて見れば,ピュアな銀板に僅かなヨウ素と臭素を反応させただけの純粋なハロゲン化銀のみで余計なものは一切無く,しかも予想するにそれは極薄の膜。それこそ分子レベル(?)の粒子による画像が形成されるのか。これは驚くべき解像度だろう。 恐るべしダゲレオタイプ。写真の黎明期にして既に最高の画質が達成されていたのである。
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