もう何度か書いている話題だが、気になっていたこと。
普通に買えるフラッドベッドスキャナでシートフィルムをスキャンする際、フィルムを直接スキャナのガラス面に置くとフィルムによっては盛大に干渉縞が発生する。少しでもこれを軽減するため、知られている方法は、
(1) 比較的凹凸のある乳剤面側を下にしてガラスに置く。
乳剤面に光沢のあまりない古いタイプのフィルムには効果的。しかし最近のフィルムは乳剤面もかなり光沢があるものが多く、効果が薄い。
(2) 流動パラフィンなどでフィルムとガラスを密着させる。
効果はあるはずだが、フィルムがベタベタになってイヤ。普通のケースではこの選択はあり得ない。
(3) 粉末(商品名:アトラスパウダー)を使う。
効果あり。流動パラフィンよりはずっといいが、あまり気持ちの良いものではない。また大きいフィルムに均一に噴霧するのは難しい。
(4) 紙で枠を作るなどしてフィルムを浮かせてスキャンする。
効果あり。大きいフィルムでは中央部分がガラスに接触して、干渉縞発生。持ち上げすぎるとピントが甘くなる。
密着を避けるために無反射ガラスやアンチニュートンガラスと呼ばれる表面が凹凸したガラスを用いれば良いと思ってしまうが、これが実は本質的な解決にはならない。
そもそもフィルムが完全にフラットなら、そのままスキャンすれば良いから上に乗せるガラスは不要。フィルムにカールがある場合、それを押さえる目的で仕方なくガラスを使うのだが、そのとき上に載せたガラスとフィルムのバック面でさらに干渉縞が発生しないように、無反射ガラスを用いるのだ。
だからスキャナと乳剤面の間の干渉縞については何の対策にもならない。
となると、フィルムの下側、つまり乳剤面側にも無反射ガラスを置けば良いと思うのだが、実際にやってみるとスキャンする面側にガラスのマット面があるから当然なのか、モヤモヤ画像になってしまう。

ピント位置を変えてみればうまくモヤモヤをひわない良いポイントがあるのだろーか。そういう初歩的なことがわからない。

センサー側から見ることを想像してみると、手前にモヤモヤガラスがあってその向こうにフィルムがある限り(上の左図)、手前のマットガラスで象が変形してしまうからどう頑張ってスキャンしてもモヤモヤを取り込んでしまう気がする。
その逆の場合(上の右図)、実際にやってみるとちゃんと取り込める(ただし光源によってはモヤモヤが出るかもしれない。幸いに俺のスキャナでは発生しない)。
これは引き伸ばし機のネガキャリアを見ても同じ配置になっているから(光源側にノングレアガラス、そしてフィルム、その下に透明ガラスだ)常識なのだろう。
それとも上の左図の場合でも
赤矢印の面にピントをうまく持ってくれば、モヤモヤは気にならないポイントがあるのだろーか。
もしそういうポイントがあるなら、
スキャナのガラス面を無反射ガラスに交換してスキャンすれば干渉膜を生じさせずにスキャン出来るということになるわけだが。