理屈の最近のブログ記事

以前にここに何度かセンシトメトリーというものを書きました。そしてそれが「なんちゃって」だけど自前でできるかもしれないところまで来ました。
考えてみれば「ナニソレ?」という人がほとんどだと思う。センシトメトリーというのをちゃんと学ぶのは写真学校を出た人か,写真を仕事にする一部の人だけだろうから。
理屈は非常に明快で難しいことはないのだが,そのパワーは強力無比である。使うかどうかは別として普通の写真ファンも絶対に知識として知っておいて損はない。フィルム・デジタルに関わらず。
アマチュアによるアマチュアのためのセンシトメトリー超入門を偉そうに書いてみる(不定期連載)。もしかしたら役に立つかもっ。でも途中でポシャるかも。既にだれかが確立しているのかも。

追記:今スキャナのソフトを調べていたら,iMeasureというメーカーのソフトを発見。何度か同じサンプルをスキャンしそのデータを積算することによりノイズを減らす機能がある優れもののようだ(これにより最大濃度5.2まで検出できたという報告もある。すげぃ)
ImageJを用いたステップウェッジのスキャンなども例として書かれているではないか。キャナを濃度計代わりにする実例が見つかった。
ところでこのサイトのブログに行ってみたら,どこかで見たことあるなぁと思ったのだが,なんとスキャナカメラのraspyさんとお付き合いのあったというメーカーでした。
フィルムで遊ぶ道具がぞくぞく届いてます(遊ぶと言っても本気なんだぞ)。
ロジナールを頼んだらR09 one shotという名前の現像液が届いた。ADOXではADONALという名称でロジナールと同じ処方の液を出している。
なんでもロジナールは溶解済みの濃縮現像液として世界で初めて売り出された液らしい。ADOXのCMS20やRolleiのATPを使ってみようと思っている。

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校正されたステップウェッジ(Stouffer)も届いた。濃度計のかわりにスキャナを用いて簡易センシトメトリーが出来ないかと考えていたが,思ったより簡単に実現出来そうなことが分かった。そこそこ実用になるようなら今後レポートしてみる予定。

フィルムで色々やるべきことは死ぬほどあるっ!!

カメラが沢山あると,久々に使うカメラにいつ入れたのか分からないフィルムが入っていることがある。
フィルムが入っていると認識していればまだ良い方で,口笛吹きながら裏蓋開けたら,中にフィルムが入っていて,あわてて閉めたが時遅し...というのは誰でも経験があるはず。

つい1,2週間前俺もそれをやってしまた。普通はそんなフィルムは悔しさもあってゴミ箱に力いっぱいぶち込むのだが,ちょっと考えがあって取っておいた。もちろん裸のままで,室内灯だが光は当たり放題だ。フィルムはベースの色からネオパンSS。

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さて,昨日は天気が良かった。待ってましたとばかり,そのフィルムをカメラに詰め,なるべく明るいレンズを付けて(今回は50mm F1.8),ベランダで三脚に据え,開放で露光1時間
露光後,裏蓋開けてフィルムを見ると狙い通りにうっすらと色が変わっている。急がずに明るい部屋で定着液にドポン。水洗して乾燥後のフィルムはこれ↓ 645219.jpg当然のことだが現像液に入れてはいけない。瞬時に真っ黒だ。



アホなことに切る場所を間違えて画像の端っこを落としてしまった→

カブリよりもやや濃いかも...くらいの画像だが,スキャナで読んでソフトで持ち上げればある程度の濃度が得られると見た。

早速スキャンして調整した画像がこれ。
645216.jpg

フィルムを手でベタベタ触ったので,傷やホコリが付きまくってボロボロの画像だが,光に当たってしまったフィルムでここまで撮れるというのはなんとも面白いではないかっ!

失敗したフィルムでなく,まともなフィルムに撮影(もちろん長時間露光が必要だが)した方がややコントラストは高くなるのだろう。処理は明室で定着液に5分浸けるだけだから,現像をしたことのない人のフィルム処理超入門としても大変に良い(^^)

また今では手に入らない写真黎明期の(いやそれ以上の)超々低感度フィルムとして考えることも出来る。これで都会の街等を撮影すれば動いているものは全て消えるから面白い表現が出来るに違いない。ちなみにISO感度は10のマイナス6乗くらいのオーダだ(俺計算)。

テーマ「光源」の撮影のときに思いついたというのはゆーまでも無い。

センシトメトリー

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さて,フィルムをちょっと多めに注文。フィルムを真面目にやるからにはセンシトメトリーの真似事をしてみようかと画策中。濃度計がネックだが,キャリブレーションがとれているステップウェッジを使えばスキャンした画像を画像処理ソフトのヒストグラムの位置に対応させて,簡易濃度計になるかもしれない。お遊び程度のセンシトメトリーが出来るのではないかと妄想している。
こういうことをやる気にさせるからフィルムはオモロイぉ。
CMOSの撮像素子で動画を撮ると動きモノが歪むという問題。動画を撮る人には常識的問題らしい。
実は別に動画でなくても、一眼レフのフォーカルプレーンシャッターにも同様の問題が起こる。フォーカルプレーンシャッターは高速になるとスリットがフィルム面を縦か横に走るが、そのとき動きモノを撮影するか、あるいはカメラが動くと(動きの方向と速度にもよるが)逐次露光することになるので、直線が斜めになったり曲線になったりする。
今時の一眼レフは縦走りで膜速も速いと思われるので、この問題が顕著にならないのだろうが、機械のシャッターを明けっ放しにして電子シャッターを切る仕組みのカメラでは問題が目立ち始める。

CMOSの電子シャッターはフォーカルプレーンシャッターと同じで画素を左から右、あるいは上から下と逐次スキャンするらしい。だから以前中村文夫さんがK20Dのレポートの後半で触れていた現象が起こる。この手の電子シャッターをローリングシャッターと呼ぶらしい(逐次露光という意味でフォーカルプレーンシャッターのスリットと同じ)

機械のシャッターを明けっ放しにして電子シャッターを切るというのは静止画を撮る今時の一眼レフではほとんど無いが、動画では当たり前になってくるのだ。
Mike Kobalさんと言う方が最近のデジタル一眼を使ったローリングシャッターのテスト画像を公開している。すばらしく斜めに歪んでいる!。実際にこんなに速くカメラを振ることはないと思ってしまうが、手持ちでカメラが微妙に左右に動くとこんにゃく状にフラフラするのは意外に気になるのだ。気にしだすと堪え難いと言って良い。

ほとんどのデジタル一眼がCMOSを使っている今、動画のこの現象は解決出来ないでいた(CCDは全面読み出し=グローバルシャッター なのでこの問題は起こらない)。考えてみればこんな基本的な問題が一眼レフのフラグシップカメラでさえ放置されたままというのは情けない話なのでR。

そこで期待されているのがパナソニックのGH2に乗るかもしれないと言われるグローバルシャッターを備えた素子だ。以前ズイコーフォーサーズあれこれのHiroさんのところで特許が話題になっていたものだと思う。
CMOSでグローバルシャッターというのがどのくらい大変なことなのか俺は知る由もないが、もし出来るとなれば今の動画カメラにとって画期的と言って良いことなのだろう。

なお、関連する話で機械式のフォーカルプレーンシャッター(つまり今時の一眼レフやミラーレスカメラのスチル撮影用のシャッター)はもう一つ「動体制止効果」に関する問題もある。ごみ取りやローパスやホットミラーなどで撮像素子前に分厚い?カバーが施された現代のデジタルカメラではそれが問題になるらしい。実際の現象として指摘する人はあまりいないと思うのだが。
そんな問題もグローバルシャッターになれば全て解決出来るのだと思う。さらに高速読み出しで得られた画像をデジタル処理してブレ補正やHDR等への応用も考えられると言う。

...良いことずくめのようだが、これらが電子的にすべて解決してしまうと、キカイが得意の日本のカメラメーカーのアドバンテージが増々無くなり、アジア勢の総攻撃をくらう危険性もまたはらんでいるのでR!!!
3色分解によりモノクロフィルムからカラー写真を(パソコン上で)作る具体的方法を全く初めての人向けにうんと詳しく書いてみます(ひまだな)。

●準備
3色分解のためのフィルターを揃える。おそらくてきとーに赤、緑、青のフィルターを求めればOKと思うが、ちょっと調べてみると赤が600nm、緑が530nm、青が450nmあたりを使うのが標準的な模様。
俺は富士のシートフィルターでそれぞれSC-60、BPB-45、BPB-53を手に入れた。

SCはシャープカットフィルターでSC-60とは600nm以上を通過するという意味。BPはバンドパスでBPのあとのBはBroadを意味し、通過帯域の広さ(半値幅)を表す。NはNarrow、Mはなんだろー? 帯域が一番狭いからmonoかな?
バンド幅が狭くなると、透過率も下がって撮影時の露光量が減ってイヤだから、一番広いBPBを使うのが適当だろうと思う。
詳細は、「富士フイルム光学フィルター」を富士のサイトからダウンロード。


SPフィルターの中から3色分解用の色の組み合わせを選んでも良い。
シートフィルターのホルダーはケンコーのが一番安くて良い。シートフィルターが嫌な人はガラスのもある。高いぉ。

●撮影
色ずれのないカラー写真を得たければ三脚必須。アーティスティックに色ずれを楽しむために敢えて手持ちという選択もある。
三脚にモノクロフィルムを入れたカメラを据え、構図を決めてRGB各フィルターで全く同じ画像を撮影する。フィルターを付けて撮影するので露光倍数を考慮する。これも富士のサイトの上記と同じページにある「FUJI FILM FILTER GUIDE」のPDFファイルに書かれている。
とにかく適当にカラー写真っぽいのが出来れば良いという程度なら、上記の3つのフィルターともざっと3絞り分の露光補正でOKである。後のスキャンの時に明暗の調整はある程度できるので。
なお、モノクロフィルムは赤の光まで感色性のあるパンクロタイプを用いる。普通のモノクロフィルム(アクロスやTMaxやトライXやデルタ等)であれば問題ない。

直射日光の影が出来るような写真で、色ずれを少なく撮りたい場合、3枚の撮影間隔はなるべく短くする。太陽が動いて出来る影の色がずれるからである。
どの色のフィルターで撮影したのか、その順番は忘れずに覚えとく。<RGB>の順で撮るのが間違えなくて良い。

●スキャン
現像したネガをスキャンして画像を取り込む。撮影の時に露出補正がうまくできていれば、一番初めの、例えばRフィルターで撮影した画像をスキャンしてみて、その結果が満足出来ればそのスキャン条件のまま他の色の写真を取り込めば良いと思う。
合成して仕上がった状態で、カラーバランスがもしズッコケていたら、再度各フィルムのバランスを調整して取り込み直せば良い。試行錯誤が必要だと思うが...。そんなのメンドクセーという人は、合成して得られたカラー写真の色を直接Photoshopなどでいじってしまっても良い(せっかくRGBから合成して調整したという意味がなくなっちゃうけど)。

スキャンのサイズは適当で良いが、初めてやるときはスクロールせずに見られる比較的小さめが良い。後で3枚の画像の位置合わせが必要になるので、大きいとやりにくいから。

●かるく理屈を
さて、下の写真が実際にスキャンした畑の写真。
RGB1.jpg
写真の中に派手な色があまり含まれていないから、パッと見どれも似たり寄ったりの印象だが、詳しく見てみると違っていることに気づく。
中央に写っているキャベツを集めるプラスチックの箱にズームインしてみよう。

RGB2.jpg

立体視

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立体視と言えば、視差の異なる情報が左右の目に入ることによって得られるわけだが、ものの本によるとそれだけではないらしい。もちろんその視差の要素が立体を感じる最大の要因ではあるのだが、例えば手前から奥にすぼまっていく図柄や、手前と奥の物体の大小関係とか、前後のボケ具合とかそういう要素も加わって人間の脳みそは総合的に立体情報の判断をするらしい。

良く知られているのは、一枚の写真を片目で見ると立体的に見えるという話。もうだいぶ前に俺はこのことを自ら偶然体験して、すごいことを発見したと錯覚したものだった。
もともと平面である写真を両目で見れば、左右の視差が生じないから確かに平面であると認識する。視差による立体の認識が最大の要因であるから当然だ。
ところが片目で見た瞬間に視差による情報が得られなくなり、つまり平面であるという認識がなくなる。
そうなれば残りの要因のみによって脳はどんな立体なのかを判断することを要求される。手前から奥にすぼまっていく図柄や、手前と奥の物体の大小関係とか、前後のボケ具合等が立体の判断要素となるのだ。

だから前後のボケが大きい写真や、消失点のあるような構図の写真などは、片目をつむった瞬間に息を吹き返したかのように立体的に見え始める。それが楽しい。
前に書いたように、撮影したときの物体の大きさが再現されるようなプリントの大きさと、その鑑賞距離でもって片目をつむって写真を見れば、それは得も言われぬ立体感とリアリティを感じることが出来るのでR。

今やもう当たり前になった本城直季氏風のミニチュア写真がミニチュアに見えてしまう不思議は、近づいてモノを見たときのボケの具合を脳が記憶していて、それをもとに距離感を経験的に判断している結果なのだろうと俺は思っている。

さて、写真からはそれるが、音の世界にも類似のことがあるように思う。音の方向感覚は主に左右の耳に聞こえる音量の差、時間差などが原因だと思うが、それ以外に自分の耳の形や頭の形による音の回り込みや左右の耳に入る音の位相差などがあるらしい。
この位相差というのは意外に方向を判断する要素としては大きくて、2chのスピーカーから出る音でも音源によっては注意深く聞くと左右のスピーカーの外側に音が広がって聞こえる事は良くある。故意に位相をいじったものは2chでもはっきりと後ろから音が聞こえる。5.1chサラウンドなんて不要なのだ。

来年は立体テレビ•映画の元年になりそうな状況だ。ステレオ写真を撮影して両目で立体を感じたり5.1chであらゆる方向からの音を感じるのも楽しい事なのだが、そういう強制的な感覚を刺激されすぎると、福次的な感覚が弱まりはしないか心配だ。
これからの冬の夜長は片目で立体写真、2chステレオでサラウンドを感じる感覚を養いたいものだぉ。
俺もネットに上げる写真はデカイ方だが、今日見たあるサイトの写真はとてもデカクて、標準レンズで撮った写真にも関わらず、望遠で撮った様に見えるのだ。
写真のサイズなんてどんな大きさにしようが自由だが、なんだか今日見た写真には違和感を感じた。

撮影したその場で見た被写体のサイズと、プリントしたもの(ディスプレイで見たもの)がほぼ同じに見える様に(パースペクティブが同じになる様に)するにはどの位に伸ばせばいいのか、そのサイズをどう計算すればいいのか、朝まで生テレビを横目で見ながらちょっと考えた。

カメラマンのための写真レンズの科学(吉田正太郎著)によると、焦点距離fで撮影したフィルムをm倍に伸ばしたプリントは、mfの距離だけ離れて見れば実物と同じパースペクティブになると書かれている。
すぐに理屈が分からなかったが、図を描いてみたら納得した(小学生の算数レベルであった)。実写して確かめるため次のようにしてみた(ひまだな)。

(1) 4/3カメラで50mmの焦点距離で部屋のものを適当に撮影。
(2) ディスプレイを見る距離は50cmと想定。
(3) この場合、mf = 500mm となる。
(4) f=50mmのとき、拡大率はm=10となる。
(5) 4/3のセンサーサイズは17.3mm x 13.0mmらしいので、10倍すると17.3cm x 13.0cmにプリントすれば良い。
(6) ディスプレイ表示の場合は96dpiとすると、約650pixel x 490pixel。意外に小さいぉ。

このサイズで表示すれば50cm離れたディスプレイ上で、撮影したとき肉眼で見たサイズとほぼ同じになる計算。
実際にやってみたら実物よりやや小さく見えたが、まぁだいたい納得出来るものだった。

なるほど。この勢いで7mmで撮影したらどうなるかを計算すると、なんと4640pixel x 3490pixelとなりいわゆるピクセル等倍よりデカイ。ジャギーになることを承知でこのサイズにして見てみたら、なるほど確かに実物のサイズに近い。

これ、考えてみれば至極当たり前のことで、望遠で撮影すればフィルム(センサー)上の画像は大きくなるから拡大率は小さくて済み、逆に広角だと小さくなるから実物と同じ大きさにするためには大きく伸ばさないといけない。
ただ、望遠で撮る目的は細部を大きくしてハッキリ見たいというケースが多いから、実物よりももっとでかくプリントするというのが普通だろう。

ノーベル物理学賞

今年のノーベル物理学賞受賞者の1人はあのCCDを発明したウィラード・ボイルさんという人(もう1つは光ファイバーの発明らしい)。

物理学賞でこれほど分かりやすい受賞は珍しいのではないかな。まぁ中身は難しすぎるのだが..。

フィルムの色

...とは言っても現像した後の色ではなくて、生のフィルムの色。
乳剤面側の色もこれまたいろいろあるが、フィルム銘柄によって顕著に異なるのはバック面から見た色味である。

主にバック面側にはハレーション防止のために塗ってある染料か、あるいはバックコーティングのないフィルムでは乳剤面側の最下層のアンチハレーション層の色が見えるのだと思う。
いずれにしてもこの生フィルムをバック面側から見た色というのはけっこうドキドキするものだ(^^)。

生のフィルムの色を見る機会が多いのはなんと言っても135フォーマットのフィルムだ。カメラに詰めるときに確実に見れる。当たり前だからあまり有り難く感じないのだが、次からぜひ写真を撮っておこう。ブローニーやシートのフィルムではあまり見る機会がないからだ。
ブローニーやシートフィルムではたまに失敗したときに悔しい思いをしながらフィルムの両面を見られるのだ。当然カッコいいことではない。
A8060764.JPG

同じ銘柄のフィルムでも135とブローニーとシートではそれぞれ色が違うこともある。135ではバック面を省略し、ブローニーやシートではバック面を塗布することもある。だから色味が異なることがあるのだ。
同じ名前のフィルムでありながら、フォーマットによって乳剤の組成を変えているものもあるから、乳剤側の色が違って見えるものもある。
余計な話だが、135フィルム用の現像データを別フォーマットに適用したりすると思いっきり外すことがある。フォーマットが違ったら同じ銘柄でも別フィルムだと認識すべし。

さて、乳剤面側の色は銀が塗ってあるから光が当たるとどんどん変色していく。一定の条件下でフィルムの色を写真に撮ってみるのもオツなもんかもしれん...と思た。

Macの次期OS, Snow LeopardからMacのディスプレイのガンマがWindowsと同じ2.2になるらしい。
何気なく書いてあるのだが(ふぉ〜すさんの記事によって知った)、訳も分からず1.8と言われ続け育った?俺には寝耳に水だ(...と言いたいが、実はeye-oneキャリブレータを手に入れたとき、ネットで調べて、今時のMacは2.2に設定するのが主流のようであることを見ていたので、今回の2.2の発表は俺にとってはグッドタイミングだった)。

しかし考えてみるに、俺はMacのシステムのガンマが1.8だったということの中身を何も知らないのだ。今回、Snow Leopardでガンマが2.2になることによって、俺は何に気をつけなければいけないかというのを知っておきたい。そこで予習しておこうと考えたのでR。

まず第一にそもそもガンマとは何なのだ? 入力した画像データ濃度と出力された濃度の関係をグラフに表したときの勾配ということは分かるが、もう少し明確な定義があるに違いない。
写真のフィルムの場合は、特性曲線のS字カーブの直線部分(厳密に直線にはならないが)の勾配をガンマと言い、直線部分が明確でないフィルムの場合は、カブリ+0.25の濃度の点とカブリ+2.0の濃度の2点を結んだ直線の勾配を平均諧調(Gの上に棒を引いて表し、ジーバーと読む)ということになってる。

なぜこんなことを言うかと言えば、パソコンのディスプレイやテレビ(CRTやLCD)のカーブはS字ではなく2次関数の放物線のx>0の部分のような形をしているらしい(下の図)。こんな形だと、直線部分はどこにもなく、いったいどの点からどの点を結んで直線に近似してガンマの定義としているか分からないからだ。
gamma_curve.jpg
CRTやLCDの特性がリニアでないから、それを補正するためにパソコンの側でソフト的に調整することが必要になってくる。理想は入力と出力の比が1:1になるように、つまりy=xのグラフになるように補正することである。このときディスプレイのガンマは1.0に補正されたことになる。
ところが技術的な問題や印刷との歴史的背景等があるもようで、Macのディスプレイはガンマが1.8、Windows等の場合は2.2にすることに決めたらしい。釈然としないが...とりあえずそれはそれで納得するとしよう。

しかしこのグラフの様にディスプレイのハード的な特性は直線でなく、放物線の一部のようなので、これに補正をかけて所望のガンマにするには、勾配の比を掛ければ良いという単純な話ではない。1次関数ではないからだ。

...と全く分からないので、ネットを調べてみたら、なんとディスプレイの特性曲線は指数関数で近似出来る模様で(偶然なのか、理屈があるのか、その背景は不明)、なんとy=x^aのaに相当するものをガンマと呼ぶようなことが書いてあった。これが本当なら、写真のガンマの定義と全く違うやんけっ!

...なるほどそう考えて補正を考えてみるととつじつまが合うわい...ということで続きは後ほど。
1つ前の書き込みで、肉眼でも偏光の作り出す像が見える現象、ハイディンガーのブラシについてちょっと書いた。その後、ディスプレイを見ながら首をディスプレイと同じ面で左右に45度程度かしげる動作を繰り返していたが、見えるような、見えないような状態だった。

その後、しばらくしてからディスプレイの白い部分を眺めながら手に持った直線PLフィルター越しに覗いてみたら、なんとブラシがハッキリ確認出来るではないかっ!!
Wikipediaの図にある様に黄色と淡いブルーの亜鈴型が互いに直交している像だ(その図よりもずっと淡く見える)。PLフィルターを回転させると像も交差している点を中心に回転する。液晶ディスプレイの偏光軸と手に持ったPLフィルターの偏光軸が45度に交わるくらいのところで最もハッキリ見えた。

面白いもので、どんな形でどの程度の大きさなのか分かると、手に持ったPLフィルター無しでも真っ白の画面上にあるブラシを確認出来る様になった。PLフィルター無しで頭をディスプレイ面に平行に回転させると、頭を回転させた方向と逆向きにハイディンガーのブラシが回転する様に見える。
なお、直線PLフィルターより濃度がかなり薄くなって見えるのだが、円偏光のフィルターを手にもってくるくる回してもハイディンガーのブラシが回転することが確認出来た。こちらの方が互いの偏光軸が直交してブラックアウトすることがないので見やすいという人がいるかもしれない。

うーん、オモロい。こうして見える偏光は、偏光フィルターを使って見たように反射面の光がカットされる現象とは全く違うが、今まで偏光による現象が自分の裸眼で確認出来るとは思っていなかったので、なかなか感動的でR。
なお、錯覚じゃないの? と思うかもしれないが、手に持ったPLフィルターとディスプレイの偏光軸のなす角度と、ハイディンガーのブラシの黄色とブルーの十字の傾きの角度に相関があり、何度やっても再現性があるので、俺の気のせいではなさそうだ。

PS: ネットで調べてみると偏光軸の方向にはブルーの方の亜鈴が伸びるようなことが書いてある。ところが俺の場合は裸眼で頭を左右に傾けると、上述した様にブラシの十字が回転する様に見えるのだが。そうなると話が合わない。
ま、それはさておき、頭を水平に保って見てみると、俺のiMacのディスプレイは直線y=-x方向に偏光軸があり、Dellのディスプレイはy軸方向に偏光軸がありそうだ。
また、置き時計のPLフィルターをかざして見るとブラシが90度回転して見えるので、このフィルターはπ/4だけ位相を変える偏光板だということも分かる。すごいぞ、人間の目!
ブログランキングに投票システムがあったので、作ってみたぉ。

いつも貴重なテストをしてくれている「デジタル一眼をテストしてみるブログ」でPLフィルタを使ったカメラ内ローパスフィルタの効果抑制の実験がなされていて興味深いです。

デジタルカメラについているローパスフィルタ(=ハイカットフィルター)は高周波部分のモアレを防ぐために入れていると言われる。ローパスフィルターは水晶などで出来てるそうだが、水晶は入射してくる自然光の偏光面のちがいにより2種類の異なる屈折率を生じるため(復屈折)、像が2重になって見える。像が2重になるということはその2重像のズレの間隔を非常に微細にうまく調節すれば、おおざっぱな画像部分ではボケを気にせず、緻密な部分では適度なボケを生じさせることが出来るということだ(と思う)。
実際にデジタルカメラで使うローパスフィルターはその素材や厚みを吟味し、2重像のピッチをうまく調節して、撮像素子やベイヤーフィルタとの相互作用で生じるモアレや偽色の量と解像度をバランスよく調整していると思われる...というのが素人の理解だ。

さて、そのローパスフィルターで得られる複屈折だが、これは入射して来る様々な偏光面を持った光のうち、互いに直交する直線偏光に対して作用するため、ローパスフィルターを通過した2重像も互いに直交した直線偏光となるそうだ。
そこで箱根の大湧谷にかつてあった自然科学館で買った方解石でちょっと実験してみたぉ。方解石は複屈折の話で必ず例に出されるあまりに有名な鉱物でR。

まずこれが素の状態で見たもの。2重になっているのがわかる。
A6040080.JPG

これに直線偏光板をレンズにかざして見てみる。なお、残念なことに昔ながらの直線偏向PLフィルターが見当たらないので、液晶のデジタル置き時計を代用してみた。液晶は偏光板が張り合わされてるんだな。こんなやつ↓
A6040078.JPG

さてこれをレンズ前にかざして撮影するとこうなる。レンズ前に水平に置いたとき。
A6040081.JPG
おお、見事に一方の像がカットされくっきりと「ひとえ」の画像に。

カメラでもWolfram|Alpha

Googleキラーなんて言われていたWolfram|Alphaですが、餅は餅屋で実際に見てみればGoogleとは異分野のエンジン。数式に特化した驚くべき機能のナレッジエンジンではある。
サーチエンジンという枠で無理矢理GoogleとWolframを比較してみれば、Googleが「ほらよ、集めて来てやったぜ!」といって我々に結果を放り投げるのに対して、Wolframの方は「ボクが自分で考えて出してみたんだけどどうかな?」という感じで、褒めてあげたくなる違いとでも言おうか。
そういう意味ではGoogleに新しい刺激を与えたのは間違いないとは思う。

Mathematicaが手に入れられない俺としては(まぁ中高生レベルのことしかしないんだけど)無料のMaximaをちょぼちょぼ使わせてもらっているが、このWolfram|Alphaの登場で、全てウェブブラウザで事足りる気配がしてきた。

ふと思って、Wolfram|alphaに "DOF"と入れてみた。果たして下のような嬉しい結果が得られた。
wolfram.png

当然オレンジ色の枠内の数値を変えて = ボタンを押せばその数値に合わせて再計算されるのは言うまでもない。ちなみに初期設定のCircle of confusion(許容錯乱円)は35mm判のそれだから、4/3なら0.017mm位を入力する(ちなみに8x10なら0.2mmってことになってる)。

その他にOptical aberrationなどと入れてみたら、それらしきものが出て来たけれど、幾何光学など全く分からないので悲しい。きっとカメラ周りでも知識があればいろいろ遊べるに違いないのでR。
 

The Massive Dev Chart

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 Twitterのdarkroom_fanさんからの情報でThe Massive Dev Chartと言うのを知りました。
Digitaltruth Photoというサイトの情報の1つ。モノクロのフィルムと様々な処理液の組み合わせによる標準処理のチャートが示されている。大変便利。

このチャート、ウェブ上では単なる紙に書かれたデータに過ぎないが、Mobile versionというのがあって、iPhone/touch、Palm OSなどのPDAで使用出来るものがあり、それが実際に処理をする際にインタラクティブに動作してくれるようで大変便利な模様。例えば、Try-XをD-76で21℃で処理すると入力すれば、実際にタイマーが動作して、現像、水洗、定着のタイミングを教えてくれる。途中で温度が変わっても編集画面で入力し直せば時間もそれに伴って変更されるらしい。
まぁ、今まで通り時計かストップウォッチがあれば何も困らないのだが、iPod一台に様々な処理データが入っているとなれば、かなり気楽に便利に使えるのでR。

その他にもフィルムを現像処理するためには必須である各フィルムメーカーのテクニカルデータのリンクが。そしてここには処理液の処方集。そしてここには写真処理やカメラに関するノウハウが書かれたサイトへのリンクが。
また写真関係の便利ソフトのリンクもある。

モノクロをやる人、特に自分で処理をする人にとってはなにかと便利なサイトだ。日本ではこういうまとまった情報が悲しいかなほとんどないような(俺が知る限り、ここに以前から1つ素晴らしいのがあります→Tokyo Photo.net
どちらもブックマーク必須である。

SpyderCUBE

グレーカードと言うものを以前から持っていたいと思っていたのだ。スタジオで撮る訳でもなく、カラーバランスや厳密な露光なんてお前が気にしてどーすんだ?ということなんだけど、気休めで。
ただの灰色の紙だから、俺なんかはそのへんのテキトーな紙を使えばいいくせに、カメラ屋に行っては気になるから実物を見ると意外に高いのでまたあとで...というのを繰り返してた。

本来はプロの人が使うようなこの手のツールだからやっぱり高い。マクベスのカラーチャートや富士あたりが作ってる解像度チャートなんてびっくらする値段だ。
で、このSpyderCubeというものだが、ちょっと素人向けの臭いがしてオモチャみたいだから買ってみた。
届いたものを見てみると思っていたより小さく、ほんとにオモチャだったので(^^;)ちょっと気が抜けた。これで8,900円とはぼったくりだぁ。

A5060051.jpg

さて、俺がこれを何に使うかと言えば、真っ黒な基準点を測光するためと、まぁ一応ホワイトバランスを合わせてみるため(デジタルのホワイトバランスなんてのは気分で色をバシバシ変えたいとも思うので実はどうでも良いと思ってる)。
真っ黒な紙でも太陽の真下ではテカってしまうので本当の黒は意外に得にくい。ビロードのような生地や植毛紙などを狙えば良いのだろうが、白とグレーの本体に真っ黒がついていれば何かと便利かもと思ってみたからだ。このCubeにおいて、真っ黒ポイントは立方体の本体の下の方の面の中央に1cm位の穴があいてるとこ。立方体の内部が黒で塗られているので、ぱっと見、黒体放射の様にまっくろに見える様になてる。

バイテンでのネガの撮影で、少しでも露光精度を上げたいと思っているのだが、ペンタックスのスポットメーターとの組み合わせで何か新しい基準が自分なりに掴めるのではないかと愚考しているのでR。

アサヒカメラ

雑誌はいつも立ち読み。その時はおもしろいと思って買っても、家ですぐにゴミになるので買わなくなって久しい。アサヒカメラの5月号は「写真の味」と題してデジタルとフィルムの比較などを記事にしていた。
またか、と思ってパラパラめくってみると、相変わらず大したことは書いてない。
とか言いながら、実はデジタルのダイナミックレンジが広いことに感心した。NikonD3のRAWだからなのだが、DPreviewやDxOなどで見ていたはずなのに、カラーネガと並べて見比べてみるとたいしたもんだと思う。カラーネガは実際に紙に焼くとやや結果が変わって来るだろうが、細かい事は抜きにして、デジタルは解像度、ダイナミックレンジにおいて同じサイズのフィルムを超えたと言っていいんだなと改めて思ったのでR。この見開きのページは大変良い。
特性曲線についてはちょっと突っ込みを入れたくなる記述もありだけれどもまぁ許してやろぉ。

カメラ雑誌は毎度毎度の新製品の表面的なミーハー記事ばかりでなく、カメラを買ってからの使いこなしや、センシトメトリーや(デジタルでは何と言うんだ?)光学の理屈や、カラーマネジメントの話など、もうすこし頭を使う話を載せてもいいんじゃないかい。

「残念なことにフィルムとは違い、デジタルカメラの諧調再現性についてはメーカーからの情報は全くない」と記事の冒頭に書いてあったが、全くその通りで、これは大変おかしなことだ。フィルムの場合はデータシートにそこそこのデータは示されているのだから。
カメラ雑誌が記事の中で働きかければ、そういう情報も開示する機運につながりはしないものだろーか。まぁ俺も含め、多くの人には関係ない話なのかもしれないが

ティルト&シフト

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前に同じようなことを何度か書いたけれども、今までのところ小型のカメラの表現力で決定的に欠けているのがティルトシフトではなかろーか。35mm版のカメラで普通にアオリが出来るレンズを出しているのがNikonとキャノンだけ。しかも気軽に買える値段ではない。だから中古もほとんど出てこない。
ロシアのレンズに安いものがあるが、そこいらでちょっと買ってというものではないのが残念。

レンズベイビーでティルトは出来るけど、写りはあくまでトイカメラ的効果だし。中判のカメラでも普通にアオリが出来るカメラはほとんどないのではないかな(古いトプコンホースマンやウッドビューカメラくらい?)

デジタルで撮影したもの、あるいはデジタル化した画像をソフトでシフト操作(ライズ、フォール)して建物のゆがみを取るなどは簡単に出来るようにはなった。またピントをわざとズラす方向のティルト(スウィング)ならソフトで簡単に出来る。しかし、斜めの被写体の隅から隅までピントを合わせることをソフトでやるのは原理的には無理だし、複数枚撮ってつなげるのは簡単ではない。
そのうち、ピントを少しずつずらしながら複数枚を一気に撮影し、カメラ内で合成する機能を持つカメラも出てくるだろうがちょっと先の話だ。

ただ、ロシアの中判レンズのアダプターでティルト操作が出来るのがあるので、比較的安く出来るのはうれしい。しかし4/3では換算焦点距離が長くなってしまうレンズばかりなので、俺はあまり魅力を感じないのだお。

自由に簡単に出来るものであったなら、おそらくカメラ好きが撮影するときの楽しみの半分以上を占めると思われる「アオリ」操作だが、そうでなかったから使われなかっただけではないかと想像してる。
そのうちオリンパスのアートフィルターの延長線上の位置づけでもって、操作のインターフェイスを工夫してアオリもどきが出来るとしたらオモロいかもしんない。
今、ほんもののアオリをじっくりやるのがとても面白く感じている俺なのでR。デジタル一眼のボディがどうのレンズがこうのというチマチマした話に飽きてきたら、ボロ大判カメラを手に入れて遊ぶのが一番安上がりで面白いと思う。

画素数 解像度

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オリンパスの渡辺部長さんが「画素数競争打ち止め」というようなことを言って多少話題になってる。前にも書いた様に、オリンパスは過去にもそんなこと言ったけれどさらに画素数を上げたという経緯があるので今度の発言も技術の進歩によって反故にされる可能性は高いけれども。まぁひとまずは足踏みしてそれ以外の部分を見直そうということなのだろう。悪い事ではない。

さて、シグマのDP2のサンプルを見た。良く見せたろーって意気込み満載のサンプルと感じてしまったが、悪くは無い。解像感、緻密感いっぱいで俺は好きな画像だお。持っている画素数2,652×1,768を過不足無く使い切ってる感じ。身の丈。水増し無し。そんな印象を受けるのである。
「画素数が少ないからだょ。俺のカメラだってそのサイズに縮小すれば同じくらい緻密になる」と思ってしまいがちだが、逆に言えばそのカメラの画像は2,652×1,768を単に拡大しただけのボケボケ画像を得ているだけということになる。

デジタルカメラの画素数競争に終止符を...という動きは悪く無いと思うけれど、一概にそう言ってしまうのも乱暴だ。大判フィルムを代替するような用途もあるわけで、まぁそれは中判デジタルの仕事かもしれないが、そんな用途には例えばD3x等の24MPixelの解像度でも明らかに足りない。全く足りないと思う(これはいずれなんらかの方法で実際に比べてみたいと思ってる)。
では中判デジタルなら足りるのかと言うと、これでも足りないと予想する。なぜなら、以前何処かのサイトでD3xだか1D MkIIIだかとハッセルブラッドにデジバックつけた画像(デジバックの機種名は忘れた)とを比較していたのだが、たいした差は感じられなかった。解像感に関しては、むしろ35mmフルサイズの方がいいんじゃないかと思うような微妙な差だったからだ。
ってことで風景写真など緻密な描写を要求される写真のためには、まだまだデジタルも高解像化が必要だと思うのだ。当然画素数も増やさねばならないだろう。

が、しかし多くの人が普段使うレベルのカメラなら10MPixelあれば十分過ぎるんじゃいかと思う。なんと言ってもイライラするのは、コンパクトデジカメの12MPixel位の画像を等倍で見てみると、水増し感いっぱいの画質であること。1/4位のサイズに縮小してやっとまともに見られるレベルだ(これは例えばE-3のボヤっとした等倍画像も本質的には同じレベルだと思ってる)。プリントして見るのにはそのサイズが適当だという理屈なのだと思うが、前述した掛け値なしのDP2の画像を見た後ではどうもインチキ臭く感じられてしょうがない。
画素数競争をやめるということは、あの水増し感いっぱいの画像をやめて、画素数に見合った緻密感を具現化する動きだとすれば歓迎したい。素人考えだがベイヤー素子でボケた画像をソフト的に修復して見栄えを整えている今のデジタルカメラ主流の原理を改めなくちゃいかんと言うことだと思っているのだ。

ベイヤー素子も技術の進歩でかなりの解像感を得られるようになってきて、フォビオンの画像と比べたときの差は大分縮まっている印象だけれど、画素数対解像度(って数字があるかどうか知らないが)は今だにフォビオンがずっと高い気がする。とにかく水増しをなくして欲しいと俺は切におもうのでR。

再びスキャン

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どうも今ひとつスッキリしないので少し試してみた(ヒマだな)。

まず、E-3のRAW現像を別なソフトでやり直してみた。やっぱりGimpのUFRawでの現像はデフォルトでは眠いことが分かった。等倍で真面目に現像することなんかほとんどないので知らんかったよー。
さて、そんなわけでどのソフトでどうやったら一番シャープに見えるのかも良くわからない俺だが、適当にいじってまぁそこそこシャープに見える設定で現像してみた。
crop.jpg
以下は赤い部分の100%クロップ画像

A2105477cgimp.jpg
何もいじらないUFRawがこれ。1つ下の書き込みのE-3画像はこれと同じ。ちょっとボケボケでこれではE-3がかわいそうだ。我ながらアホだったぜ。

A2105477cmaster.jpg
オリンパスマスター2。シャープネスを少し過剰にかけてみた。ある程度離れてみればこの程度もあり。

SilkyPixでも試してみたがほぼ同じレベル。Light RoomやAperture等の高価なソフトは持ってないので試せない。でも大方こんなもんだろ。
さて、我らが8x10を1つ前の書き込みよりも高解像度でスキャンしてみたらどうなるかを試してみた。

超広角での撮影

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仕事がちょっとだけ一段落したので撮りに出かけたいのだが、今日は鉛のような曇り空。
寒いし暗いし気が重くなる。
こんな日はネットで情報を漁りながら撮影計画を立てるしかない。撮影計画と言ってもどこそこへ出かけて...というのではなくて、何を持って行ってそのカメラでどんな風に撮れるかのシミュレーションだ。暇だな。

まずは4x5の47mmでスナップ撮影をしてみたいので、この環境でのDOFを調べた。いつもお世話になっているDOFシミュレーターで見ると、4x5の許容錯乱円と言われる0.1mmを入れたら F11で約2mより先はパンフォーカス。大判とは言え思ったより広い。
しかし、初めてのレンズで撮影する場合、俺は4x5フィルムをスキャンして、デジタル一眼の等倍観察と同じくらいに拡大して眺め、デジタル一眼より良い画質であることを確認しては悦に入りたいのである。
もちろん俺はいつもそうやってアラを探すような野暮な鑑賞をするヘンタイでは無いのだが、まずは4x5とデジイチの画像を比べて、「デジタルなんてまだまだヒヨッ子だぜょ」 とうそぶいてみたいではないかっ。
となると、そこまで拡大してじろじろ見るとなれば、フォーカスはもっとシビアに見ないといけないだろう。

と言うことで、許容錯乱円をいくつに設定するかということが問題になってきた
まずさしあたって、仮想ライバルをD3xに設定してみよー。D3xの解像度をニコンのサイトで調べてみたら、6048×4032だ。96dpiのディスプレイ表示では、160cm x 107cmという大きさになる。
ネットで調べてみると、許容錯乱円の計算根拠は以下のようである。

人間の目は、25cm離れた場所にある0.2mm間隔の2点を識別する能力がある(分解能)というのが大前提。
対角線325mmの印画紙上にプリントされた0.2mm間隔の2点を仮に135フィルムで作るとなれば、135フィルムの対角線は42mmだから、縮小率42/325を0.2mmに乗じた0.026mmが135フィルム上に写っていればよい。フィルム上の2点がもしこの0.026mm以下ならば人間の目は2点が分離していることを認識出来なくなると言うわけだ。
つまりこれ以下のボケならば対角線325mmの印画紙に引き延ばしても、25cm離れて見る分にはピントが合って見えるよということになる。さて、いったいこの対角線325mmというサイズはどこから来ているのかと言えば、それはずばり8x10のサイズなのであるっ。
となると、

DOF simulator

様々なフォーマットのカメラをいじくれる時代になりました。
こんな俺でも今のとこ、コンパクトデジの小さな素子から4×5まで選び放題だ。フィルムもデジタルも混在した中で「今日は何を持って行こーかな」と楽しく悩むとき、撮る対象によって被写界深度(Depth Of Field)が気になることもある。

DOFの式を使って計算するのは面倒だが、それを計算してくれるとてもありがたいサイト
被写界深度の計算
Online Depth of Field Calculator
DOF Master
を大変便利に使わせていただき、だいたいのイメージを頭に描いている。

ところがものぐさの要求は尽きないもので、DOFが数値だけでなく実際のイメージで、つまり視覚的にどのくらいボケるかが一見して分かるようには出来ないものかと思い始めた。
DOFの式をもとに自分でボケ具合をシミュレーションするソフトを作ろうかとも思ってみたが、思ってみただけで終わった。技術がなさすぎ(^^;)

さがしてみた。
みっけた。Depth of Field Simulator
イメージが実際にぼやーっとボケてくれるわけではなく、台形で描かれたピント範囲とワイヤーフレームで描かれた3D画像をピントの合う範囲によって色分けしたものとで示される。イメージはマウスでぐりぐりと向きを変えられる。撮影距離によってイメージの形を猫や飛行機に替えられる。
これは使える! 素晴らしいJavaアプレットだ!!!
フォーマット毎による許容錯乱円のサイズをどのくらいに設定しているのか謎だが を設定出来るので撮れる写真のDOFの様子を知るには非常に良い(はじめはなんだか訳が分からなかったが、いろいろいじくってれば分かってくる)。
なお、交差法、平行法どちらでも見れるステレオバージョンも用意されてる!

それにしても日本人はボケが好きと言われるが、DOFの計算に関する情報は海外の方が圧倒的に多い(彼らはパンフォーカスを得るためにDOFを気にするのかも知れない)。

追記:iPhone用にPhotoCalcってのがあったんですね。インストールしてみた。使えるっ!

ブラウザの色味

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前にも何度か書いているし、気になるけれど、どうもすっきり分からないカラーマネジメント。
難しい話はさておき、とりあえずディスプレイ上で写真を見る時は、なるべく皆が同じ色で見たいと思うのが人情だよ。

ところがこのあたりが現状ではかなりいい加減だ。デジイチで撮るなら、なるべく色域が広いAdobe RGBで撮っておきたいと思うのだが、これをそのままネットに上げると、ブラウザによってはまともな色で見れないというのはご存知の通り。
だから俺は現像の時にsRGBのプロファイルを埋め込むことにしていたが、最近はメンドクサイのでカメラ内のjpgの設定は始めからsRGBにしてしまった。

今まではWinとMacの両者でカラーマネジメントに対応しているブラウザはSafariくらいしか無かったのだが、Firefoxが3になってやっとカラーマネジメントに対応してくれた。ただし、デフォルトではダメで、about:configでgfx.color_management.enabledをenabledにする必要がある。自分の環境のプロファイルを反映させるには、gfx.color_management.display_profileでiccカラープロファイルを指定する必要があるようだが、何も入れないと自動的にシステムのプロファイルを反映するもよう(システムのプロファイルが無い場合はsRGBを適用するらしい)。
実はついさっきまで俺はFirefox3がカラーマネジメントに対応したことを知らず、デフォルトのままで色が合わんなぁと思って使っていたのだっ。はずかし。

よく他の人のブログの写真を見て、いい蒼ですねとか、朱がたまりませんねぇ..などと書き込みますが最低限写真に埋め込まれたカラープロファイルを読める環境にしておかないといけません。
まぁカメラの設定をsRGBにして撮って、プロファイルを保持すれば普通は問題ないのだが(わけの分からんソフトでいじくるとカラープロファイルがいつの間にか変わったり、なくなったりしてしまうことがままあるから注意しないといけない。あとAdobe RGBで撮影する人も)。
困ったシャッターである。
中村文夫さんのペンタックスK20Dレポートを読んでみて面白かった。

その昔、まだ一眼レフのシャッターが横走りだったとき、雑誌か何かでフォーカルプレーンシャッターの性質を説明した記事を見た。
走る車だか電車を横から撮ったものだったが、伸びたり寸詰まりになって写ったその写真を見て、一眼レフが完璧だと思っていた少年の俺は軽いショックを覚えたものだった。

今は幕速が高速になり、縦走りになったのでほとんど動体歪みは問題にならないのではないかと思うが、どっこいCMOSが逐次スキャンしていく様に画像を取り込むということなので、フォーカルプレーンシャッター的な問題が生じるわけなんだな。
(ビデオカメラを使う人の間ではかなり問題になっているもよう)。
このK20Dはメカニカルのシャッターを開けっ放しにして、秒21コマ撮影するモードがあるらしいのだが、そのときにCMOSの電子シャッターに頼るようなので作例のように垂直な線が斜めになってしまう現象が生じるもよう。

中村さんは面白く使っているけれど、そういう心の広さが必要だと思った。

ところでメカニカルなフォーカルプレーンシャッターの別の問題で、動体静止効果というのも気になってる。以前、アサヒカメラの診断室でE-410だったかが取り上げられたときにコラムで紹介されていたのを見て知った。
今時のデジタル一眼レフは撮像素子前に各種フィルター、ゴミ取り装置などがあって、文字通りのフォーカルプレーンにシャッターを置きにくい。ややレンズ側にシャッターの設置を余儀なくされてしまうことで、高速シャッターを切っても動体が止まって写らないという問題があるそうな。
どういうことなのかすぐに理解できなかったので考えてみた。

こんな図を描いてみた。

光学と画像処理

Hiroさんのところで、オリンパスの「レンズ小型化のための」特許が紹介されている。
一言で言えば、レンズ小型化(軽量化等)によって起こる光学性能の劣化をレンズに内蔵したチップによって補正して出力するって事だと思う。

ナイスな技術だと思うが、レンズ小型化のためしかたなくコンピュータの力を借りる。という位置付けだと解釈したい。
なんでもかんでも画像処理でやってしまっては、いままでの光学技術はなんだったのかということになってしまう(今までの技術を否定するのが新技術だってか)。
が、出てくる絵がすばらしく、まともなレンズを造るよりローコストで出来るとなれば、自ずとそちらに向かって行くんだろな。だまってやれば我々ユーザーには気付かれないっ。
たしかNikonのデジ1ではすでに行なわれていることが明言された記憶があるが、おそらくどのメーカーも多かれ少なかれやってるんじゃないかな。
DXOのRAW現像ソフトなんかは、NikonとCanonのデジ1のレンズの収差を補正してくれる。

なんかちょっと悲しい。新技術は過去の技術を結果的に否定することも多いのだろうが、光学技術の進歩が止まってしまってはイケナイ

さて、そんなコンピュータ補正をしてくれるレンズ、もし銀塩カメラに付けて撮ったとしたら収差バリバリのレンズになってしまうのだろう。なんかやだな。
あ、ソフトフォーカスの量をコントロールできるとなれば面白いかもね。

何年か前にレンズのパースペクティブについての話を別のブログに書いた。
レンズの焦点距離が変わろうが、撮影された画像のパースペクティブは何も変わらないというのは写真を知っている人の常識だ。でも俺はちょっと前まで知らなかった(はずかし)。
広角は遠近感強調、望遠は圧縮効果と、物の本に書いてある事を信じてた。ちょっと考えればそれは撮影距離が変わる事が関係しているのだが、初心者は意外にそのことに気付かず、レンズの焦点距離のみに依存していると思っている。

んで、最近ふるーい俺の書き込みを見てコメントしてくれた方がいらしたので、もしかしたらまだ役立つかもしれないと思うのでこちらのブログに再掲しておきます。今見れば当たり前のことをグダグダと書いていて恥ずかしい気もするが、その時は中学の理科の教材にもなるかもしれないと夜中思いつき、図入りで徹夜近くして書いた記憶がアリ。


動体制止効果

アサヒカメラの9月号、ニューフェース診断室のコラムで知ったのだが、今時のデジタル一眼は動体静止能力がフィルム一眼より劣るという事実。

具体的に言うと、1/4000秒で撮っても1/1000秒程度の静止効果しかないということ。つまり1/1000ではブレてしまったので、1/4000で止めようとしたのだが、結果的には止まらなかった(1/1000の絵と同じだった)ということが起こるというのだ。

これは由々しき問題である。言うまでもなくシャッタースピードは絞りと合わせて露光量を調整するのと同時に、動いている物をどの程度止めて写すかという重要なパラメータである。ところがその「止める」という効果において限界があるというのだから困った事だ。

フォーカルプレーンシャッターというのは文字通り、フォーカスする画像面の直前にあるシャッターと言う意味だ。ところが最近のデジタル一眼は、フィルムカメラになかったローパスフィルターや赤外線カットフィルター、ゴミ取りフィルターなどがあり、センサーとシャッターの間に間隔があいてしまう。
必然的にレンズ側に近い所にシャッターが配置されることになるため、光束が広がっている場所で光を遮らなければならず(レンズシャッター的になってしまう)事実上の露光時間が増えてしまう(露光量は増えない)。

文章だと分かりにくいので、時間のあるとき図を描いて説明してみよかな。
特にゴミ取りフィルターのあるフォーサーズカメラは不利なのだ。

ところでフォーカルプレーンシャッターというのはそもそも、スリットが動く方向の軸にそって動く被写体に対しては、そのサイズを忠実に撮影する事ができない(高速シャッターで起こる)。スリットが動く方向と同じ方向に走る車などを撮影すると、車が伸びて写ってしまう(その逆方向に動けば縮んで写る)。このあたりも図で示せば分かる。ちょっとオモロい。

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