ベイヤー式の撮像素子に必要不可欠なローパスフィルター。素人俺にとってはあまり良いイメージの道具ではない。せっかくレンズが作った画像をボカす役割というのが不人気の秘密だ。ならば外してしまえと言ったら技術屋から「そんな単純な話じゃねぇ」とおこられそうなのは想像がつくが,そんな変なものがレンズの後ろに付いているのはイヤだというのがフィルム時代からのカメラユーザーの正直な気持ではないだろか。

ウワサでは我らがE-1は,そのローパスフィルターが効きすぎてあのボケボケ画像だと言う。今でもE-1をもう一台手に入れてそのローパスフィルターを業者に頼んで外してもらおうか(ってことはホットミラーやごみ取り等も全て)などと夢想することはある。

たとえばライカのM8やM9はもともとローパスフィルターが無く,発生してしまうモアレはソフト的に後で処理することになってると聞く。たしかマミヤのZDもそうだし,多くの中判デジタルバックの類いもそうだと思われる(今度出るであろうペンタックスの645Dもローパス無しの予定というのをどこかで読んだ。コストの問題もあるらし)。...ってことはローパスフィルターというのは,後処理が面倒だけれども無ければ無くてもかまわないという事なのだろう。
良くわからないので適当なことを書くが,ローパス無しで撮って,カメラ内のjpeg処理でモアレ除去が出来るならそうしてほしい。そのくらいのこともう既に出来るんじゃないかと邪推する。RAWでもってボケの少ない画像が得られるならそれは嬉しい。撮影する被写体を選ぶことになったとしてもだ。

俺のD70赤外線カメラはすでにローパスフィルターを外してある。ピントがカチッと来た時のモアレは気になることもあるが,その解像感はそれを補って余りあるものだ。

さてそのジャマなローパスフィルターが無くなるかも...というウワサが今回の話。GH2はシャッターがグローバルシャッターになるかもというウワサと合わせて,近年の中ではちょっと面白いデジカメになるかも知れない期待ナンバーワンとなって来ているのでR。

まぁ原理的にローパスの不要な三層撮像素子を早く他のメーカーも実用化するか,フォビオンを他のメーカーにも採用してほしいというのは言わずもがなだ。

メンバー激増!

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フィルムを月に1本使うの会が今までになく爆発的にメンバーを増やしてます。今回またしても強力な仲間が増えた!
本当は「これからはじめるょ」と言う人にも参加して欲しいのだが,今のところすでにバリバリとフィルムを使ってらっしゃる方が比較的多い。
え,それじゃフィルムの消費は増えないじゃん と思ってしまうが,さにあらず。そういう強力な方々の周りには人が集まるから,刺激を受けた人がどんどんフィルムに関心を持ち始めているのだ。

また,当たり前のことだが,そういう方たちは単なるファッションで使っているわけではないから長続きする。従って,周囲の人にも極めて質の高い啓蒙をしてくれるはずなのである。

今回身近なところで起こったフィルムの販売縮小のおそれが,ここ数日のメンバー増加に拍車をかけたと言え無くもないと思っている。みんな心の中にそんな不安を抱えているのだろう。
(フィルムだ,デジタルだと騒ぐ前に何を撮るかが重要だ という議論はここでは置いておき),光をダイレクトに捉えて保持するこの稀有な感光材料を末永く生産してもらうためには,俺たちは使うことしか出来ない。

富士フイルムへの問い合わせに対して富士からいただいたメールに,

「フィルムを月に1本使うの会」のみなさまが、これからも素晴らしい作品を
お撮りいただくことを、心よりお祈り申しあげます。
とあった。今回メンバーが増えたのは上に書いたようないきさつもあるので,軽く苦笑いなのでR。
頑張って,富士よ,コダックよ,そしてヨーロッパのメーカーよっ!

なお,フィルムがなければ自らつくる...という路線も同時に進めていきたいという欲望もあるのでR。

光源

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今月のテーマ写真「光源」が失敗したと書いた。悔しいので方針転換。基本に立ち返り、「光のつけた跡」をダイレクトに得てやろうと思った。
コダックの今は亡きモノクロ印画紙を取り出してその上にモノを置いた。ハサミ、ワイン開け、チャッカマン...。それを直射日光に曝光。うーん、見事に跡が残るねぇ、太陽が刻み込んだ跡がっ!

その後も重要。現像なんかしない。いきなり定着。銀塩感材は光が当たれば潜像,つまり目には見えない極小の金属銀が出来るが、普通はそれを現像により目に見える銀へと爆発的に成長させるってことになってる。
でも直射日光に曝すこと30分、そのくらいしつこく光を浴びせれば銀は黒化してわずかながらも目に見える様になる。そうなれば現像不要でいきなり定着だ。かくして太陽という光源が刻んだ画像が出来上がった。

kogen.jpg

まぁ早い話小学生が誰でもやる日光写真なんだけど...。
30分の間に太陽が動くので、不思議と立体感のある画像になったのは誤算だった。

次は、これを8x10のフィルムフォルダーに入れて普通に撮影してみよう。上と同じ様に現像無しで像をつくるとなればISO感度10のマイナス6乗くらい(俺計算)。晴れた日の風景でf5.6の36時間くらいの露光になる。これはちょっとキビシイか。まぁやってみなければ分からない。
あ、その前に普通のフィルムでやってみるか。1/4位の時間でいけるかもだ。
...暇過ぎ

中判写真体験記

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フィルムを月に1本使うの会のサイト、新しい記事をアップ。
■私はこれでフィルムにハマりました■ の中判写真特集。ハッセルブラッド503の使い手のrockcapeさんから体験記が寄せられました。
誰でも初めは初心者。当時のrockcapeさんの強烈なワクワク感が伝わってきますぜぃ。

光のつけた跡

| コメント(31)
真っ暗な壷の中にゼラチン入れて, そこにお湯といっしょに2種類の透明な液をかき混ぜながら加えます。さらに温度を上げて追加のゼラチンと数種類の液と色素を加えて、ゆっくりと時間をかけて熟成させ冷やして固めて出来上がりぃ。ちょっと乳白色の固めのプリンとなりました。
このプリンを再び暖めて数種類の液や粉を加えて透明なPETに塗ればモノクロフィルムの出来上がり。

この撮像材料の良いところは,光を当てるだけで画像情報を記録保持し、多少の化学処理をすることで画像の表示(ディスプレイ)もし、さらに保存までしてくれること。
WikiPediaによると, 1827年ニエプスと言う人がアスファルトに光を当てるとその部分が硬化して水に溶けなくなることを発見したのが写真の最初だとか言われているが, 写真は生まれたその時から, 光そのものがつけた跡(記録)を保持して定着しディスプレイし, そのまま後世に残す存在であったのだ。

世は移り変わってデジタルの世界になったら,それに比べるとびっくりするくらい遠回りのことをやっている。記録, 保持, 表示, 保存のためには別々の道具が必要。そのルールも複雑怪奇。しかもなんと光を当てた跡そのもの、つまり現物が残らないことになっちまったのだ。

何故にフィルムで撮りたくなるのか。
デジタルによって写真が飛躍的に便利になったように感じている裏で失われた「光の点けた跡」。その喪失感に我らの原始のDNAが違和感を覚えるからに違いないと俺は思っている。ニエプスがアスファルトの硬化を利用するもっともっと前から, 俺たちの祖先はモノに光が当たって色あせたり, モノの形が重なった物体に写ったりすることを体験して来たに違いないのである。

デジタルによって失われたこのだいじなもの。これに気付いて気になってしまったが最後, フィルムは手放すことが出来なくなる。少なくとも俺は。原始の心が呼び戻された感覚だ。
得られる結果は同じなのに(いや, デジタルの方がずっとイイかも知れないのに)なんだか嘘っぽい感覚。並べてどっち?と聞かれて分からなくてもだ。

ダイレクトな光の跡が心を打ち,時には衝撃をもたらすことは言を俟たない。こんな話をしたら奥さんに例えが良くないと叱られた。
...忌わしくも強い光が人の影を石段に残してしまった記録。俺はいまだにその現物を見ていないが。二度とあってはいけない光の記録だが, けっしてこの世から消えてはいけない重要な現物の記録だ。

---
そんな大事な原理をもつ貴重なフィルムの生産が終わってしまってはいけない。デジタルと共存するためには何をすべきだろーか。...つづく。

Lieca Lens Compendium

Erwin Puts(アーウィンプッツ)という人が書いたライカレンズの解説集大成。俺は知らなかったのだが,Leica Rumorsによればその新版が出るらしい。
現行版は米アマゾンに少しあった。古本でも1000ドルを超える値段がついてる。
200ページ超の大作。それがネットで読めるのだから嬉しい。ただし図版はない。

なお, ボディ,レンズのシリアルナンバーデータはLeica Pocketの方で読めて, これには図版もある。Leica好きなら必携の情報なのだろう。

Erwin PutsさんのTAO of LEICAはライカ以外の情報もものすごい量である。良いサイトを知った。
今月は惰性で撮ってしまったので全く不機嫌。こんな写真ならデジタルでいいではないかっ。
フィルムを使えばいいってもんじゃないんだ。なにしてんだ俺っ!
作品の方の構想は出来上がっているのに,いっこうにそちらの撮影にも動いてない。工作も必要だ(ひみつこーさくじゃないぉ)。

645195.jpg
ACROS
古いカメラで撮った。いずれフィルムを月に1本使うの会の中判特集で駄文を書いてみよっ。

追記:テーマ写真「光源」の現像が上がってきた。全部失敗。上げるのはあまりに恥ずかしい。締切までにもうチャンスがない被写体なので今月はまことに悔しいが棄権。先月の「走り」も準備不足で不満足な結果だった。何をしているのだ俺!
失敗から学ぶのもフィルムの良いところだが,ここんとこ失敗し過ぎ。趣味だからいいやなんてイイワケはだめょ。本気モードでいくよっ(いい歳のオヤジがフィルムごときでもがいてマス)。

さらに追記:やっぱり棄権するのを止めた。「光源」をテーマとした別なアイディアを思いついた。
それは「何故にフィルムで撮るのか」という話の本質にも関係してくるのだ。今日は暗くなったので明日撮るのだ。宿題だった作文も書ける気がしてきたぉ。
富士のサイトにやっと掲載されました。ヤキモキしすぎる俺がアホなのか,そういう人たちをほおっておく富士に気遣いが足りなさすぎるのか。

考えてみれば今までだってこんな調子だったのかな。今回は何故か気になってしまった。
ついでにどのくらい俺たちが使用量をもどせば復活してくれるのかもアナウンスしてみよ!
デジタルが当たり前になった今, このことは古くて新しいモンダイです。
そんなめんどくせぃこと考えずに使いたい人は使えば良いのだが, またフィルムメーカーの元気が見えなくなっている昨今考えてみたいこと。叫ばねばならんのだ。...宿題。

新しいHDRソフト

DPreviewで見たのだが,Unified ColorというところのMac用HDRソフト HDR PhotoStuioというのがデビューしたらしい。すでにWindows用で先行していた模様。
32ビットのデータと"Beyond RGB"と呼ばれるカラーモデルによって今までのHDR処理にない自然な色を再現するみたいなことが書いてある。
あのHDR独特のおどろおどろしい感じがなくなって自然に仕上がるということか?

ちょっとだけいじってみたけど良くわかんなかった(*_*) 色の再現はともかく,Photomatixの方が色々いじくれる感じはするなぁ。
ここに詳細なレビューがあるけど,読むパワーが無い。

GF670

今頃北米でFujiのGF670が発売されるようだ。今まではFujiのブランドでは国内だけだったのだろうか。
既にヨーロッパではフォクトレンダーブランドで売られていた。

確か日本では5000台限定だったと思ったが、発売から1年、国内での需要が一段落し売れ残ったものをアメリカで発売ということなのかな。寂しい。
六本木のフジフィルムスクウェアで2100円で一週間貸し出しをしていたのだが、それが先月で終了してしまった。もう日本には行き渡ったとの判断だろうか。PRESTO120の販売中止といい、非常に悲しい。

フィルムを月に1本使うの会がもっと暴れなければいけないっ。

HASSELBLAD H4D-40

| コメント(4)
でた。関係ないけど。
いつかこういうカメラ,レンタルして使ってみよう。
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