3色分解によりモノクロフィルムからカラー写真を(パソコン上で)作る具体的方法を全く初めての人向けにうんと詳しく書いてみます(ひまだな)。
●準備
3色分解のためのフィルターを揃える。おそらくてきとーに赤、緑、青のフィルターを求めればOKと思うが、ちょっと調べてみると赤が600nm、緑が530nm、青が450nmあたりを使うのが標準的な模様。
俺は
富士のシートフィルターでそれぞれSC-60、BPB-45、BPB-53を手に入れた。
SCはシャープカットフィルターでSC-60とは600nm以上を通過するという意味。BPはバンドパスでBPのあとのBはBroadを意味し、通過帯域の広さ(半値幅)を表す。NはNarrow、Mはなんだろー? 帯域が一番狭いからmonoかな?
バンド幅が狭くなると、透過率も下がって撮影時の露光量が減ってイヤだから、一番広いBPBを使うのが適当だろうと思う。
詳細は、「富士フイルム光学フィルター」を富士のサイトからダウンロード。SPフィルターの中から3色分解用の色の組み合わせを選んでも良い。
シートフィルターのホルダーは
ケンコーのが一番安くて良い。シートフィルターが嫌な人は
ガラスのもある。高いぉ。
●撮影
色ずれのないカラー写真を得たければ三脚必須。アーティスティックに色ずれを楽しむために敢えて手持ちという選択もある。
三脚にモノクロフィルムを入れたカメラを据え、構図を決めてRGB各フィルターで全く同じ画像を撮影する。フィルターを付けて撮影するので露光倍数を考慮する。これも富士のサイトの上記と同じページにある「FUJI FILM FILTER GUIDE」のPDFファイルに書かれている。
とにかく適当にカラー写真っぽいのが出来れば良いという程度なら、上記の3つのフィルターともざっと
3絞り分の露光補正でOKである。後のスキャンの時に明暗の調整はある程度できるので。
なお、モノクロフィルムは赤の光まで感色性のあるパンクロタイプを用いる。普通のモノクロフィルム(アクロスやTMaxやトライXやデルタ等)であれば問題ない。直射日光の影が出来るような写真で、色ずれを少なく撮りたい場合、3枚の撮影間隔はなるべく短くする。太陽が動いて出来る影の色がずれるからである。
どの色のフィルターで撮影したのか、その順番は忘れずに覚えとく。<RGB>の順で撮るのが間違えなくて良い。
●スキャン
現像したネガをスキャンして画像を取り込む。撮影の時に露出補正がうまくできていれば、一番初めの、例えばRフィルターで撮影した画像をスキャンしてみて、その結果が満足出来ればそのスキャン条件のまま他の色の写真を取り込めば良いと思う。
合成して仕上がった状態で、カラーバランスがもしズッコケていたら、再度各フィルムのバランスを調整して取り込み直せば良い。試行錯誤が必要だと思うが...。そんなのメンドクセーという人は、合成して得られたカラー写真の色を直接Photoshopなどでいじってしまっても良い(せっかくRGBから合成して調整したという意味がなくなっちゃうけど)。
スキャンのサイズは適当で良いが、初めてやるときはスクロールせずに見られる比較的小さめが良い。後で3枚の画像の位置合わせが必要になるので、大きいとやりにくいから。
●かるく理屈を
さて、下の写真が実際にスキャンした畑の写真。
写真の中に派手な色があまり含まれていないから、パッと見どれも似たり寄ったりの印象だが、詳しく見てみると違っていることに気づく。
中央に写っているキャベツを集めるプラスチックの箱にズームインしてみよう。

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