特性曲線

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前からちょっと考えている簡易センシトメトリーだが,スキャナを使って特性曲線を描いてみるところまでたどり着いた。
RolleiのATPやADOXのCMS,そしてリスフィルムなどを使ってなんとかまともな階調にならないかと無駄かもしれない実験をちょぼちょぼしている俺だが,そのためにはセンシトメトリーが必須だ。
いちいち外の景色を撮って,感覚的に硬いの軟らかいのを判断していては駄目だ。カーブを見なければ。

stepwedge.jpg

市販のスキャナと,普通に手に入るソフトを使ってどこまで使えるものが出来るか試してみたかった。今回は実際にフィルムに撮影する前に,ステップウェッジをスキャンして得られた濃度と校正値の濃度との対応を取ってみた。
やはり市販のフラッドベッドスキャナは濃度の高い部分のスキャンは不得意で,濃度が3.0になる前に飽和し始める感じ(エプソンのサイトには最大光学濃度4.0までOKということが書いてあるのだが,あれはやっぱり嘘っぱちじゃないのかな,俺の機械だけがおかしいのかな)。

NIH ImageJを使ってtiffファイル画像のピクセル値(0~65536)と光学濃度との校正をとり,それをもとに特性曲線を描かせてみた。ステップウェッジだからしょうがないのだが,ちょっと荒い。

curvejpg.jpg
脚の部分の微妙な具合などはこれではちょっときつい。データをプロットする手段を考えればもっと使える気もするが。でもコピーフィルムをもっとも軟調にする現像条件などを探すような大雑把なカーブを見るためにはこのままでも使えるだろう。
次は実際のフィルムに露光して試してみるのだぉ。
polaroid.px.jpg

本家ポラロイドも今年中に復活とのことだが,一足先に走っていたImpossibleプロジェクトの第一弾,PX-100とPX-600モノクロフィルムがとうとう発売された。夏にはカラーも発売予定。
ISOでなくASA600と書いてあるのがなんだか嬉しい。

Impossible プロジェクトのサイトを見てさらに驚くのは,前から話題には上ってはいたが,なんとかつてあった8x10,そしてなんと20x24も復活の具体的話! 8x10に関してはすでに製造機を移管し準備を進めているもよう。
20x24が復活すれば,またあのポラロイドおばさんが活躍出来るかも知れない。

しかし,ポラロイドが無くなると聞いた時に誰がこんな復活劇を想像出来たろうか。

DSC_2506.JPG
<PX-100のパッケージ超拡大写真>
日本語も書かれているのが嬉しい。

追加:日テレのニュースでも紹介された。

Canonもいよいよ来るのだろう。JPEAの記事になったとのこと。

ADOX CMS20簡易テスト

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夕方に少し時間があったので,CMS20を試すために散歩に出た。
このフィルムはテクニカルパンの類の高解像度超微粒子フィルム。昨日試したRollei ATPの仲間だ。
CMS20の推奨現像液は,同社のAdotechという物なのだが,安くないし液の寿命が短い。ケチケチな俺としては既存の汎用現像液でなんとかしたいと思うのだ。
とりあえず今日は例によってロジナールを使ってみる。Massive Dev Chartによると連続階調のためには1:200希釈で20℃ 14-15分とあるのでまずはこれでやってみた。ISOは10。

さて,撮影の方はCMS20とATP1.1とACROSの写りを比較してみたいと思ったので,35mmカメラ3台,比較用に中判1台,そしてデジタルカメラも持っていった。
CMS20とATPは中学生の時から使っているペンタのSLとSPにタクマー55mm, ACROSはCanon F-1に50mmという具合に往年のカメラたちだ。中判はRF645でアクロス,デジタルはE-3。

細かい写りを見たかったので小高い丘に上がってわが街を撮影。昨日のRollei ATPが好印象だっただけに期待をしたのだが,こういう細かい風景は小型カメラはやっぱり苦手なのだな。全体にモワッとしている。なお,ATPを入れたカメラの巻き上げの調子が悪く,撮影できなくなった。ATPの比較は断念。

cms.jpg
ADOX CMS20 階調は非常に硬い。この現像条件ではまだまだ硬すぎ。パソコン上で無理やり軟調にした。このネガでは紙にはまともに焼けないと思う。現像条件の最適化を検討せねばならん。
今日は非常に空気が澄んでいてクリアに晴れていたためコントラストは最大級に高い日である。硬いフィルムには過酷過ぎる条件だ。

acros.jpg
ACROS こちらはほぼストレートでスキャン。

なるべく見た目の階調がおなじになるようにしてみた。この大きさだと画質はほとんど同じに見える。
無理に拡大してみるとその差がわかる。ただレンズが違うので,その差も多少あるに違いない。
やはりCMS20の方が1ランク解像度も高く粒子見えにくい。
 
ちょっと早いが今月の1本。Rollei ATP1.1の試写。
うーん,これはいいね。噂にたがわずちょっと35mmとは思えない写り。中判カメラはもういらんね。撮影が楽しくなる。
レントゲンフィルムのようなブルーベースで爽やかな印象。もっと硬くなるかと思ったけれど,これならパッと見では普通のネガとそう変わらない。気に入っちゃったかもしれんょ。
素晴らしい解像度,粒子はほとんど見えない(クリックするとデカくなる)。

645289.jpg

645296.jpg

645301.jpg

Rodinal 1:300希釈だが,何も心配することは無かった。いずれ普通のフィルムと撮り比べでもして遊んでみよう。
文句を言ってみても気にはなる4/3。

...見落としていたのだが,新しい4/3プレーヤーのハナシも出ていたのだな。

スペインのDSLRマガジンのサイトをGoogleの翻訳で日本語にすると外国語以上にワケが分からないので,英語にしたものを抜粋。

DSLRMZ:
Is it possible to incorporate, before long, new "players", new signatures, the protocol Micro Four Thirds?

OLYMPUS:
"We can not give information about it, but it is currently being carried out negotiations about it."

Note: This is a standard response, we have been receiving from different manufacturers, for this and other similar issues, so it might mean, if "as" no ".
Perhaps it was a personal matter, a little of "wishful thinking", but in the direct gaze of Jeff, we thought we saw a subtle glow of eyes that meant ... “Si”. "Yes."

今までこの手のウワサは飽きるほど上がってきたが,パナソニック以外1つも実現してない。
上の文章からするとまんざらでもないということなのか。富士かシグマかというのは当たり前過ぎだろか。万が一参入するとすればマイクロの方に間違いはないだろな。

...酒飲ませてオフレコの話しがどうのこうのと書いてあるが,なんだかよく分からない。
なお,このインタビューは非常に面白い。オリンパスの関係者が答える表情やその返事の解釈まであーだこうだと書かれている模様。日本の雑誌やネットの記事とは違ってなかなか良いぞスパニッシュ。

サムスンがフルフレームカメラ(おそらくミラーレス)を開発中とか。勢いがあるね。

青空写真市場

青空写真市場。こういう試みはスバラシぃですね。

USTREAMを使って会場からの生中継も。

水道水

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今のところメーカーの調合済みの粉末や濃縮液を溶いて使っている俺だが,最近おかしなことが起こる。
スカムの発生だ。スカムっていうのは汚水処理の専門用語になってるみたいだが,英語の意味は液体の表面に浮いてくる垢のこと。フィルムの処理中に発生する汚れ,浮遊物を言う。

俺の住んでる地域の水質が変わったのだろうか。今まで水道水で何も問題なく使っていたのだが,数日前から溶いた現像液の中に白いふわふわした浮遊物が気になり始め,普通に使ってるD76やデクトールがモヤモヤになった。フィルムを処理する前の話だからこれをスカムとは言わないかも知れない。
貧乏性だから布で濾して使ったがまたしばらくしたらモヤモヤが出てくるのだ。気持ちわりぃから捨てた。明日また作ってみよう。だめなら精製水でも買ってくるか。

さて,ロジナールによるリスフィルムの現像がうまくいかなかったのは昨日書いたが,曝光したリスフィルムを1:100に希釈したロジナールにしばらく漬けてみたら,まっ茶色になってしまってまともな銀の黒が出ないではないかっ。
同じくロジナールでやろうとしているRollei ATP1.1とADOX CMS20の処理も不安になってきた。なんだか上の水の件もそれに拍車をかける(今両者は撮影中)。
試しに富士のアクロスを曝光したものをロジナールの1:300希釈で30分くらい漬けおきしてみたが,やはりまともな黒が得られず,ブラウンっぽい色になる。そういうもんなのかもしれないが,1:300という希釈で現像されたものはネットで探すとけっこう見つけることが出来るのだ。
300倍希釈なんてほとんど水だから,現像主薬以外の現像促進剤の濃度やpHなんかは現像液の体をなさないくらいめちゃくちゃだと思われ,まともにならないのは当たり前なのかも知れない。

645254.jpg
ACROSをロジナール1:50で処理したもの。黒の色味も良く良好な仕上がり。
Amateur Photographerのインタビューに答えたという記事
田中希美男さんのブログの記事からも,秋頃には出るのは確かなようだ。しかし,やる気がまるで見えてこない。クラシック4/3システムに自信があるなら,PMAやCP+等でなんらかの具体的なカタチをアナウンスするのが普通じゃないかい。ユーザーがあれほどヤキモキしているのだから。
社内でも続けるかどうか意見が分かれているのかも知れない,なんてことをユーザーに想像させてしまうオリンパスは情けなさ過ぎである。
「出すだけ出しとくか」みたいな気持でいたら,クラシック4/3もマイクロもダメになるよ。SONYやサムスンの本気度はかなりのものだと思う。

俺はクラシック4/3が無くなったら悲しいと思うのだが,マイクロ4/3に命をかけるならそれでも良いと思う(もっといい解があるとは思うけど)。問題はオリンパスがハッキリしないことだ。今回の寺田さんの話だってアメリカの1雑誌のインタビューにこそこそっと答えるだけじゃ発表とも明言とも言えない。今の4/3ユーザーの気持を考えたらそう言わざるを得ないのだ。

少なくとも俺には今のオリンパスはその場しのぎの商売をしているようにしか見えない。E-1が出た当初は自社のOMレンズを付けることさえ難色を示した徹底ぶりだった。善し悪しは別として1本筋が通っていた。それが今度のCP+では何だ。レンズバーというアホで恥ずかしいネーミングの出し物で,スタッフがニタニタしてガラスケースの中のライカのレンズをもったいぶって指し示していたではないか! その思想の無さに俺は呆れてオリンパスブースの前を約6秒で通り過ぎたのであった。

追記:CP+の時にスペインのDSLRマガジンというところが日本のオリンパスのお偉いさんにインタービューをした記事が(Google翻訳)。
必ずしも名言はしていない様だが,クラシック4/3カメラは内蔵EVFで,フォトキナあたりに登場しそうだというのが誘導尋問の結果。

リスフィルム

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FreeStyleで売られているArista II Ortho Lithographicフィルム。グラフィックアーツ用のフィルムだが,その安さはあまりにも魅力的であーる(8x10で一枚60円にも満たない)。
そもそもリスフィルムはリス現像で白黒2値の画像を得るためのものだ。FreeStyleではその用途意外にも連続階調で使えるよ的宣伝をしている。何しろパッケージの表面に堂々と「印画紙用の現像液を薄めて使えば連続階調になるよ」と書いてある。

Kodakのテクニカルパンや富士のミニコピーをPOTAなどの軟調現像液で処理する類と同じだと思われるが,使えるかどうかはやってみないと分からない。
で,APUG等の書き込みを参考にして撮影はISO6,デクトール1:9希釈,20℃ 6分という現像を標準としてやってみた。
出来上がった結果はこれ。何も調整せずにスキャンしたもの。見た目もこれに近い。
硬すぎ。硬すぎだが使えないことはない(紙に焼くとなればちょっと難しいような気がするが)。
645253.jpg

適当にカーブをいじってまともに見えるようにしたのがこれ。デジタル化して遊ぶだけなら何もこまらない。まだ硬いけど。
645251-2.jpg

遠くの小さな家が集まっている部分を拡大してみた。
645252.jpg

左上の空にグレーのつぶつぶがあるのは無理やりトーンを出そうとスキャンを無理したために出たノイズ。フィルムの粒子ではない。3200dpiでスキャンしてもフィルムの粒子は皆無だった。
なお,ベース厚みは普通のシートフィルムのおそらく半分以下。だからフィルムホルダーにセットすると波打つ。ノッチもなく,さらにサイズがやや大きくてフィディリティのフィルムホルダーにぎりぎり入る(遊びがほとんどない)など,扱いにくいのはたしか。
...秘密のプロジェクトにはなんとか使えるかも知れない(イヒヒ)。

Rodinalの超希釈現像も試してみたが,撮影をミスったのか,現像が悪いのか,スヌケだった。また後で試す。
なお,同じ類のRollei ATP1.1とADOXのCMS20もテスト中。

Gigapan Proキター

デジカメでオモロい写真を撮るための安上がりの道具は探せば色々ある。
カメラを細かく動かしてたくさんの写真を撮り,あとでスティッチしてパノラマ写真にする道具として筆頭のGigapan。日本でもだいぶ使う人が多くなって来た模様。
コンパクトデジ用のEpic,デジタル1眼向けのEpic100とがあるのだが,Epic100の方はしばらく品切れが続いていた。俺も欲しくても買えなかったのだ。
ところがどっこいEpic100がひと月前程に供給され始めたと思っていたら,なんとEpic Proがリリースされたではないカッ!
従来の1眼レフ用と謳っていたEpic100だが,ちょっと大きめのデジイチは取り付けられず,大きなレンズも無理だった。今度出たProはそのあたりの対策をしているもよう。より精緻に写せるレンズを付けてGigapan出来るとなれば嬉しいのだ。

ついでに従来のEpic, Epic100も新しくなって登場らしい。どこがどう変わったかまだよく見てないが。Gigapan自慢のスティッチソフトも新バージョンになった(スティッチ時間が3倍から7倍高速になったとある)。

この値段でPENTAX645Dよりも8x10カメラよりも高解像度の写真が撮れるのは画期的なことだぉ! 買うお!
Gigapan Proは4月発売

なお,Macエバンジェリスト(古い?)として有名な大谷和利さんのGigapanの解説ビデオはこちら。その続き

Gigapanに関する俺の以前書いた記事はここここ
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