2011年3月アーカイブ

とにかく冷やし,そして放射性物質がこれ以上拡散しないように世界中から衆知を集めることが先決だとおもいますが,その一方でこういう話も知っておきたい。

前福島県知事・佐藤栄佐久氏の訴え。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110330-00000301-sasahi-pol
週間朝日の記事。

いったい誰なのだ。「国」では分からん。実名を挙げよ!
規制値の数字を厳格に適用しすぎると困ったことが起こることもあるとは思います。
しかし,だからと言って数字を引き上げるのはそう簡単にやってもらっては困ります。言うまでもないことですが「放射線がでちゃったから,仕方ないから基準を上げる」では論理的に話がめちゃくちゃです。
しかし,現実問題としてはなんとかしなければいけないという話も分からないではありません。しかしその場合はきちんと我々に伝わる形で引き上げの理由とその数値をいくつからいくつに変えるのか示さなければいけません。騒ぎにならないようにこそっとやることは言語道断。
もう既に実施されているようですが。今までの数字との比較がないからどの位上げられたのか一見して分からない表記になっているところがズルい。

これについてはきちんとWatchして自分なりの判断をします。
得られる情報による温度差が大きすぎます。
これは放射線に関する経験がレアである事情から「本当に良く知っている人が少ない」こと,そして海外には多少情報があるのであろうが「外国語が分からないから我々がすぐ利用できない」という2つの悲しい状況で最適な情報が中々入ってこないのだと私は推察します。

例えば,数時間前に検出されたというプルトニウム(238,239,240?)の人体に対する危険性について,普通の放射性物質と同じ考えで良いという記述もあれば(例えば,武田邦彦さん),プルトニウムは史上最悪の毒性(例えば,小出裕章さん)という記述もあります。

素人なりに理解したところは以下のようになります。
======
まず化学的な毒性は他の重金属の毒性に準ずるものらしく,他に比べて特別大きいものではない。問題はプルトニウムの発する放射線についてであって,特にアルファ線(ヘリウム原子核)が問題であること。
アルファ線はほんの短い距離しか飛ばないから外部被爆は無視できるが,微細粒子を体内に取り込むとごく近くの細胞に集中的に放射エネルギーが集中し,これがとても問題になる(内部被曝というが,どうも今の報道はこの内部被曝についての考察が極めて少ない印象をうける)。

ここで基本知識(1):
物理的に受ける放射線の単位はグレイであるが(J/kg),生物学的(=人間)に被爆する量は出てくる放射線を人体がどの程度吸収するかによる換算が必要で,それを考慮した単位がシーベルト(線量当量)である。ふつうガンマ線の場合は,1グレイ=1シーベルトとするが,アルファ線の場合は1グレイ=20シーベルト,つまりアルファ線はガンマ線の20倍も人体に大きな負荷を与えるということである。

経口でプルトニウムの微細粒子が胃や腸に入ると,その近傍にある体内の細胞はアルファ線の影響を受けるが,プルトニウムの微細粒子は比較的早く体外に排出されるらしい。極一部(0.05%)は吸収され,骨と肝臓に貯まり長い間に渡って近傍の細胞に集中的な放射線を発する。これはマズイ。

基本知識(2):
放射性物質は放射線(アルファ,ベータ,ガンマ線,中性子線)を放出して崩壊する。半減期がすごく長いということはその物質がなかなか消え去らないということだが,単位時間あたりに放射する放射線の量は少ない。逆に半減期が短いということは,その物質が早く消え去る代わりに,放射線の単位時間の放射量は強いということになる。

アルファ線を放出する核種は半減期が異様に長いものが多い。ウランは数億年,トリウムは100億年。ところがプルトニウム239はそれに比べると24100年と短い(2万年なんて長いと思っていたが,他のアルファ線を出すものに比べると短いというのだ!)
短いということは,それだけアルファ線を単位時間あたりに沢山放出するということであり,これを考慮した比放射能は桁違いに跳ね上がる(詳細は上のリンクの小出先生の文章を参照)。また物質量は少ないが,原子炉から出るプルトニウムには238というのもあり,それの半減期はさらに短く比放射能はプルトニウム239の10倍になるという。

今までのことを一言でまとめると,プルトニウムはアルファ線を出し,それが放射するエネルギーは極めて大きく,身体に取り込まれた場合は近傍の細胞に集中的に放射線を与えるということである。

問題は身体に取り込まれた微細粒子が肺に入った場合だ。その評価をどうするかで見解が分かれるようである。つまり肺全体が放射線を受けるとして考えるか,肺の極近傍の細胞にのみ放射線を受けると考えるかである。肺全体が受けると考えると,その放射線の影響は驚くほどではない(プルトニウムは他の放射線物質と同じようだという意見はここから来ると思われます)。
しかし,近傍の細胞のみが受けると考えると,これによって受ける放射線の量の評価は10桁近くの違い(二十数億倍)が生じる(これが人類が遭遇した最悪の毒性の根拠と言われる所以)。
今までの流れで行けば,肺に張り付いたプルトニウムの微細粒子のごく近傍の細胞にしかアルファ線が当たらないと考えるのが妥当な気がする。そうなるととてつもなく危険だというのが小出先生の主張のようだ。

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おそらく実際のデータはほとんど無いのでしょう。だから誰もよく分かっていないのではないかと素人は推察します(いや,米軍なんかは実験済みかな)。
CASやPubMedなどで調べればもっと分かるのでしょう。でもそのリテラシーが無い(**; よく分かっていない以上,上に書かれているようなことが起こる可能性も考えて注意しないといけません。基本です。

プルトニウムは重たい物質です。福島の原発の事故でどの程度細かくなったのでしょうか。その粒子の大きさによってどこまで飛散するかある程度計算できるはずです。そういう情報を早く知らせて欲しいのです。おそらくSPEEDIがとっくに計算しているはずです。

追記:独立行政法人JAEA核燃料サイクル工学研究所のプルトニウムに関する資料
 推進する立場の文章だから危険性については積極的に書かれていないのかと思う。実際はどうなのか私にはわからん。

がんばれっ

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 こちらは多少歌詞が違う別バージョンのもよう。
京都大学の原子力研究所のひとつのグループ。
異端。熊取六人組。
この人達は原子力を止めることに役立つ研究をしている。見ておかねばならん。

なぜ警告を続けるのか〜京大原子炉実験所・"異端"の研究者たち〜 
 2008年 大阪毎日放送制作

 京都大学原子炉実験所
 同原子力安全研究グループ

 書籍:隠される原子力-核の真実 小出裕章
防災環境ネットという国のサイトが全く役に立っていません。肝心の福島のデータが見られないからです。国は移動モニタリングカーで対応しているのだが,そのことが上のページでは直ぐに分からないし,もう2週間も経つと言うのに,直さずにほおっておくのはどうでもいいと思ってる? それとも何か困難があるのか? いずれにしても説明がないのです。

大変な金と時間をかけたというSPEEDiというちっともスピーディではないシステムの,2日ほど前にやっとその計算結果が公開されましたが,あまり大きく取り上げられていないし,その結果に対してどうしなさい..ということも聞いてないように思います。
ナン十億と開発に20年かけたというこのシステムは事実上「ゴミ」だったということでしょうか。(そもそも公開された例の福島原発周辺のマップがSPEEDiのサイトで見つけられない!)

「どうしていいのかよく分からない」というのが正直なところなのかっ!?

これが原子力安全委員会が公表した資料
原子力安全委員会記者会見
今のこのような状況であるから,ーあまり使いたくない言葉だがー いわゆる原発反対派の意見が大半をしめている。私の書き込みのリンクもそうなってしまっているから,いわゆる推進派の人は「端から聞く耳を持たない」ということになってしまうのかと思うとこれは大問題なわけです。
従来からの反対だ,賛成だという話を超えて,今は客観的に事実を見て考えねばならない危機状況です。下の書き込みにも記したように,現場で起こっている抜き差しならない状況をリアルに想像し,それをもとに考える力が必要です。

そうではないんだよ,騒ぐほど危険ではないし,さらに原発を安全にして推進していかねばならないという意見もあるでしょう。
私は出来ればそういう意見も同じように聞いて判断の材料にしてみたいのです。
しかし今,感覚的ではなくきちんと筋の通る話をしている人が居るのか,捜しても見つからない。 もし居るならその意見を知りたいわけです。
私は,もし「安全な」原子力が存在するなら問題ないと思うし,そして原発より安全で実現可能な代替エネルギー(自然エネルギー)があるならそちらの方がイイに決まっていると考えます。

...自然エネルギーの可能性のことも勉強しなければ。
高所消防ポンプや建設用コンクリート注入のポンプ車での給水で危機的状況をしのいだと思ってひと安心していた私が甘かったようです。 全体の進度を見てみれば,やはり悪い方向にしか向かっていないというのが今の福島原発の状況。

とにかく安定的に冷やす手段を構築することが先決。
人工衛星や自衛隊撮影による各号機の崩壊状況,東京消防庁撮影による作業ビデオに映った建家周辺の壊滅状況などから,本来備わっていた冷却ポンプを動作させるためには大変な作業が必要だということは素人でも察しがつきます。
これが平時であればワケもなく出来てしまうのでしょうが,強い放射線の中,放射線計測アラームを気にしながら,一方で外部から冷却水を放水しながらという状況で,しかも4つ(6つか)の炉を同時にしかもバランスよく面倒みなければいけないというのは至難の業と思われます。
万一どれか一つがコントロール不能に陥り,放射線が大量に放出される状況となれば,もう他の炉に近づくことも出来ず,全ての炉もコントロール不能になることは間違いありません。しかも各炉の上には使用済みの大量の燃料があります。

もし,仮に6機のポンプが正常に動作を始めたとしても,いままで海水をじゃぶじゃぶ入れていた原子炉,および使用済み燃料プールの冷却システムがおとなしく正常にこの先1年,2年と安定に動作するとはどうしても思えない。もちろん,機械的,電気的にも不安定要素だらけでしょう。各所ボロボロになった原子力発電所が大量の燃料を抱えてヒーヒー言いながら冷やし続けなければいけないわけです。あの現場のぐちゃぐちゃ加減を見るにつけ絶望的になります。

まぁそれでも現状ではやるしかない,とにかく今はどんな方法でも冷やし続けなければいけないという状況だから仕方ないわけです。
放射性物質はそのあいだ漏れ続ける一方です。増えこそすれ決して減らない。冷却水にそして空気中に毎日放出され続けます。我々は放射線と共に生きていく術を検討しなければなりません。内部被曝のことを考えたらα線だって非常な凶器になる(琉球大学 矢ケ崎克馬氏レポート)ことを知りました。これは大丈夫と呑気に構えていいる場合ではなく,最低でも5年,場合によったら50年,いやもっとか(いやその前に石棺で覆うのか?) 放射性物質が出続けた場合,風に乗って飛散する方向と濃度,土壌汚染,それにともなう農作物の汚染,家畜飼料の汚染,海洋汚染と魚介類の汚染など当然考えなければいけないはずです。

そしてここに来てさらに不安な情報がはいりました。原子炉圧力容器(つまり一番内側の分厚い容器)から漏れているのではないかという件。今までとはレベルの違う高濃度の放射性物質が検出されたのが間接的理由のもよう...。もっとも大事な圧力容器のどこか,おそらく色々な連結部分のどこかの隙間から漏れているのでしょう。3号機のプルトニウム燃料が溶け出し,漏れているとすれば事態はもっと悲劇的です。

...断片的にネットやテレビでの報道から得られた素人の心配を書いてみました。しかし間違いなく言えるのは,「どんどん悪化している」ということです。避難について慎重な政府も半径3km,10km,20kmと拡大。そして昨日自主的に30km圏外へ出ろという話になりました。やはり最悪のことを考えて,そうなったらどうするかということを準備しておかねばなりません。

昨日放送されたVideo News.comの「あえて最悪のシナリオと対処法を考える」を見ておくことは大事だと思います。かなり憂鬱になります(トークが長いので,前半だけでもよい)。 YouTubeにアップされたのはこちら。その1, その2

自然エネルギーの話も後半に出てきます。原発推進の人は「そういう方向に話を持っていくのが狙いだな」と思うのかと予想します。しかしここでは推進,反対という色眼鏡を外して自分の身の回りに今まさに起こるかもしれないという問題だと認識して考えなければイカンと思うのです。

Nuclear Ginza

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隠された被曝労働 ~日本の原発労働者~」("Nuclear Ginza")

福島の原発事故について調べていると,こういう情報にも行き当たります。目を瞑るわけにはいきません。
フォトジャーナリストの樋口健二氏がレポートした,原発で働く労働者の実態。1995年にイギリスの公共テレビ局 チャンネル4が製作したものだそうです。
現在の労働者の状況は改善はされているのだろうと予想しますがどうなのでしょうか。私たちが空気のように当たり前に使っている電気をつくる裏側で,このようなことが起こっていたということです。

福島の原発事故が起こった翌日に,誰かのTweetで福島原発の下請けの求人広告のサイトを見ました。
あっけらかんとしたその内容に違和感を覚えました(まだその求人広告はネットで見れます)。
大震災の被害を受けた地域では,物資の不足,マンパワーの不足で大変な状況であることが報道されています。直接力を貸すことの出来ない私などは,募金をするか,親戚に食料や物を送るかくらいのことしか出来ていません。

原発事故そのものの復旧の進捗具合とその後の燃料の冷却がうまく行っているかということは大いに心配なところですが,いよいよ漏れた放射線の影響が気になる数字を示し始めました。
主に政府がマスコミを通して流す情報は「今のところ直ちに健康を害するものではない」という類のもの。ではいったいどの数値になったら「今のところ」と言っていられなくなるのか,また長期に渡って晒されたら危険ということなのではないか,等相変わらず危機管理の体をなしていない情報を出し続けています。
そんな中,野菜だけは早々と出荷停止にしたのが私には不自然に感じてしまうのです。

さて,様々出てくる情報ですが,原子力や核物質についての科学的な知識が浅くても,今まで鍛えてきた真実を見分ける直観力があれば,ある程度適切な判断が出来ると私は思ってます。錯覚かもしれませんが,出てきたデータを眺めて,信じられる方策を自分で選び行動指針にすることが大事だと思ってます。

今まで付け焼刃的に私が触れてきた情報を総合して,大筋で間違ってないなと思われるものを選んでみました。己の直観を信じます。組み合わせて文章にする力も時間も無いので,さしあたって代表してこの2つを上げておきます。

◆福島原発の今後,最悪のケースも考えて
 福島原発「最悪シナリオ」はどこまで最悪か。
 神保さんのVideo News.comにも出演していた環境エネルギー研究所の飯田哲也さんのレポートです。
(環境エネルギー研究所も飯田さんも今回の事故のレポートを通して初めて知りました)。
 
放射能漏れに対する個人対策
 山内正敏氏によるレポート。話題になっているようですが,極めてノーマルな意見だと思います。
 (私は山内さんという人を知りません。スウェーデン国立スペース物理研究所というところで働く方らしいですが,その組織も初めて聞きました。でも中身はスジが通っています。そして,私が納得する他の方の意見ともほぼ同じ方向です)。

我が家ではこの2つと,過去に書いた技術者の方々の知見などから行動指針を決め,居間の掲示板に貼ってあります。福島に住む親戚にもそれをもとにアドバイスをするつもりです。
現在は放射物質に汚染された食品や水に関しての安全性を調べています。神経質になるのもバカバカしいから調べているのです。無視して良いと判断したなら水もほうれん草もがぶ飲みします,ガツガツ食います。
以前から原発の問題を指摘していた広瀬隆氏へのインタビュー。ビデオニュース.comの神保さんによる取材。
古くから原発廃止を主張している方ですが,ご多分に漏れずこの方の意見にも賛否両論があります。
インタビューでも全てが適切で正しいことを言っているかどうかは私には分かりませんが,本質的部分は非常に重要な指摘で,ぜひ聞いておくべきです。

予言されていた"原発震災" [3月20日]
ひとまず危機を脱した福島原発ですが,これからが本当に大変なながーい戦いが続きます。少なくとも1年以上は(2,3年という話も)各号機の冷却を続けなければいけないでしょう。そのあいだに建物の修復はするでしょうが,基本的には放射性物質は外界とつながっています。つまり放射され続けます。冷却水の排水も外に漏れるのだと思います。
大前さんは東京ドームのようなテントで覆ってしまえ,と言っていますがそれが出来るのは速くて3ヶ月だと言っています。

福島県内はもちろん,東北一円,関東一円は最低でも風向きによって放射性物質の飛散が考えられますから,放射線量の値くらいは目安としてチェックし続けなければなりません。
下の書き込みにも書いたように,文科省のサイトで見ることが出来ます。視覚化しないと分かりにくいので,そのうち工夫されるのではと思いますが,すでに各地の実測データを使って,それをしてくれている方々がいらっしゃいます。ありがとうございます。

放射線量モニター(JAXAで宇宙線の研究をしている先生)

おかしいな

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訂正:福島県内の放射線量が文科省のデータに掲載されていないのを見て,「おかしい」と書いたのですが,私の早合点でした。文科省ではモニタリングカーというもので県内各地のデータを測定して公表しており,また東京電力も敷地内の測定データを公開していました。
また福島県による測定データもあります(このページ内にいくつかのpdfファイルがあり)。

あわててはいけない。国や東電を疑いすぎても良くない(でもきちんとWatchし続けるわぉ)。
18日から19日の自衛隊,東京消防庁,その他の方々のお陰で,危機的状況をひとまず脱したようです。まだ予断を許しませんが,最悪のケースを回避することは出来たようで,本当に安堵しています。

今は人を責めずに,最高の知識とアイディアを結集し,集中して事に当たるのが最優先すべきと思っています。が,しかし当然今後は「何が問題だったのか」という話をし,中身の濃い議論をしてどうすべきか国をあげて考え,実行していかねばなりません。

10人居れば10の意見があり玉石混交です。まず昨日放映されたと思われるテレビ番組での武田邦彦さんの主張を見ました。どなたかがYouTubeに上げたものです。...言わんとする本質部分はスバラシイ!
武田邦彦さんはペットボトル再利用,地球温暖化等々で奇想天外な意見を述べ,多方面から批判を受けることが多い人です。私はちゃんと彼の本を読んだことがないのでどこがおかしくてどこが正しいのか分かりませんが。

多少インチキ臭いところもある人(今回も地震のマグニチュードが8.4から9.0に変わったのは陰謀だとか,臨界を核爆発と言ったりしたことが突っ込まれている)だが,多少のインチキはシャレみたいなもんで,分かる人にはわかるだろと思って話しているフシがあります。そんな枝葉末節を揚げ足とって彼の意見に耳をふさいではモッタイナイ人だと思います。「日本の原子力発電が震度6で壊れるように出来ている」という一見バカな! と思える主張も,実は皮肉たっぷりに本質を暴いていると感じました。

この人,原子力を推進しているというところも気に入りました。まともかインチキかは彼の文章とトークを聞いて判断しましょう。
そして何をすべきかの判断の素材にできるかどうか考えましょう。

◆3月19日 「武田教授 緊急提言」(どこかの局のテレビ番組か) その1 その2 
まったく素人感覚ですが,これらを見ると,関東や東海,当南海のプレート境界でも何か起こるのは必然だという気がします。
私のイメージは...今の地球はちょうど木組みで出来たボール型のパズル。3月11日におおきくピースがズレた。だから全体のバランスが崩れ,その出っ張りや引込みを修正するために他のピースも大きく動く...というのが直観です。

さて,その3月11日のピースのズレを実感できるのが,すでに有名になったこのサイトです。
Japan Quake Map

上のリンクをアクセスすると3月11日の0:00から時計がスタートします(時計は右上に表示)
そのまましばらく待つと,14:46分に巨大地震が発生したのをきっかけに,一気に太平洋プレートとユーラシアプレートの境界面が地震の海になりました。広がる円の半径はマグニチュードの大きさ,色は震源の震度を表します。
地図右上にあるDisplay OptionsのSticky Dotsをチェックすると,震央の位置が消えずに残ります。最後には今回動いたプレートがくっきりと一面に浮かび上がるのです。

これを見て感じる不気味さは,激しく活動した太平洋プレートとユーラシアプレートの境界以外が一切沈黙を保っているということ。一部のピースがこれだけ激しくズレたのだから,木組みのボールのとなりのピースがバランスを取るためにいつ動いてもおかしくはないな,というのが素人の感覚です。

さて,このサイトを作るために参考にされているのが,世界中で起こった地震のデータベース。今回初めて知ったのですが,これは膨大なデータが蓄積されたスバラシすぎるサイトです。
U.S Geological Survey (USGS)

世界中で起こったありとあらゆる地震がほぼリアルタイムで蓄積されており,Latest Earth Quakesのページで得られるkmzファイルをGoogle Earthに投げ込めば,5分前までの地球で起こった地震のマップが見られるという驚異的なデータ量です。

usgs1.png
なんとこのファイルは5分毎にこのページで更新されています。また同じページには,1時間前まで,1日前まで,1週間前まで,1ヶ月前までの,それぞれの地震の詳細データをマグニチュード別にフィードフォームで提供していて,たとえばその中のひとつの地震を調べてみると,モーメントテンソル(難しくて分からん)とか地震計の波形まで詳細に見れるのには驚きました。

ちなみにこれは15日の22:31に静岡東部で起こった震度6強の地震のデータ。

..個々のデータはともかく,過去に起こった地震のまとまり見るにつけ,こんどは自分のところでも...という不安が湧いて来ます。だから普段からの防災と,そして何より原発などの大きなプラントのバックアップ,特に今回の事故で痛いほどわかった「冷却システムの電源確保」を整備しないとイケナイと強く思うのです。

usgs2.png

いったい原発の事故というのはどの程度深刻なものなのかがわかる情報。
主に福島原発問題を中心にして。
楽観的なものから深刻なものまでいろいろあるようですが,「こうだからこうなる」という筋がとおっているものが最低限参考にするに値するものです。

これらはMust Watchだと思います。
パニックを防止するために情報を控えめに報道するニュースだけ見ていては分からない内容です。

原発はもう民間企業では継続出来ない 大前研一氏 [3月13日]
 大前研一氏は大学で原子力工学を学び,日立で高速増殖炉の設計経験(2年)あるという,技術的知見を持った人。
 ※3/19追加!
地震発生から1週間 福島原発事故の現状と今後 大前研一氏[3月19日]
 「復興はするな!」...なるほど。その他今後に向けての具体的提言等必見


◆外国人特派員&フリージャーナリスト向け発電所設計者記者会見
東芝・元原子炉格納容器設計者 後藤政志氏 [3月12日〜3月15日]
 事故の中身に関してより具体的です。最悪どうなる可能性があるのかについて言及しています。

第1回[3月12日]:http://www.ustream.tv/recorded/13269582 ←まずこれ必見。20分頃から後藤氏の解説始まります。
第2回[3月13日]:http://www.ustream.tv/recorded/13293527
第3回[3月13日]:http://www.ustream.tv/recorded/13295291
第4回[3月14日]:http://www.ustream.tv/recorded/13320454
第5回[3月15日]:http://www.ustream.tv/recorded/13339131

第6回[3月17日]:http://www.ustream.tv/recorded/13371747 最新版。 政治家が沢山聞いてます。後藤さんは設計者がもっと出てきてアイディアを出すべきだと主張しています。

原子力情報資料室 USTREAM動画一覧

 ※3/18追加!
マル激トークオンデマンド  宮台真司,青木理,神保哲生,元福島県知事 佐藤栄佐久,琉球大学名誉教授 矢ケ崎克馬 [3月18日深夜]
 エネルギー政策の事情,御用学者,フェイルセーフ,地震津波被災地レポート,放射線被爆などについて。←これも見ておくべきだと思います。ちょっと長いが(倍速で聞きたい)。

※3/26追加 2005年に国会の公聴会で地震学者 石橋克彦氏の警告
これは今回の福島原発の事故か起こる可能性をすでに示唆していたと見ることが出来ます。そして今後また起こると思われる地震に対して原発は危ないという危機感を感じずにはいられない。今,福島の原発事故のあとに,この話を聞いて,電力会社,国,学者,マスメディアは何というのか! 返事しなさい。
「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である」

勉強する

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勉強すると言っても難しい物理学的原理ではありません。
私は今まで全く原子力発電に関する知識がありませんでした。今回の問題で,にわか知識だが,ネットを使って得ています(内容は中学生でも理解できるレベル)。

今回の問題を把握するために最低限必要と思われる知識が得られるサイトを順次リンクしていきます。

①まず原子力発電の概要を理解する。最低このことがアタマに入っていないと今回の問題が全く分かりません。
 ここをざっと読んでください。→電気事業連合会の解説ページ
 特に原子炉の基本構造軽水炉のしくみを理解することが重要。
 またここも分かりやすいです。原子力発電の原理(原子力教育を考える会)

②次に停止したはずの原子炉が発熱する事実を理解することが重要です。
福島原発は今回の地震で核反応は全て自動停止しました。だから何が問題なんだ?と素人は思うわけですが,停止しても原理的に発生し続ける崩壊熱(次第に減少はするのだが)が存在するということを理解することが今回の問題で最も重要なことになります。
いくつかその説明を調べてさまよったら,この方のブログが分かりやすかったのでリンクします。
なぜ原子炉が止まらないのか? -福島第一原子力発電所

私が知りたいのは,いったいどの位の期間冷却すれば安心出来るレベルになるのか,ということなのですが,その直接的な回答はあまり単純なことではないもよう。条件によって変わってきます。崩壊熱の減衰についてはWigner-wayの式というのがあるそうで,ここにグラフがあります。ここにも。縦軸が原子炉の出力に対する割合になっていますから,ちょっと分かりにくい。日本原子力協会の原子力学会崩壊熱推奨値の表というのがあるようですが,アクセス出来ません。
こんなのも見つけました。熱崩壊のデータ  時間があったら自分でも計算してみたいと思います。

いずれにしても対数関数(log)的な減衰で,つまり冷却初期は高速に減衰するが,そのあとはだらだらと発熱し続け,非常に長い時間発熱し続けるというものです。したがって,発熱源の質量が小さければ割と簡単に冷えて,実用上問題ないレベルに冷却出来るのでしょうが,発熱源の質量が大きいと,安全に冷えたと言えるレベルになるのに膨大な時間がかかると思われます。冷却を止めれば数百度に温度が上がってしまいます。
福島の原発の例でも,使用済み核燃料プールにある多量の燃料の発熱を冷却するのは想像以上に大変なことだということが理解できるわけです。
これが素人には分かりにくい原子力発電の最大の問題点のひとつであると思われます。

つまり,何が怖いかと言えば,地震が起こる前の「今」原子力発電所を安全に停止したとしても,その後に大地震が起こって冷却装置が動作しなければ,今回の福島と同じ事故がおこると言うことです。結論を急げば,そういう恐れのある原発はただちに冷却装置とそれを稼働するための自己発電装置を設置しなければいけないと素人は思うのです。
もっと言えば,近くで大地震が今にも起こりそうな静岡の浜岡原発は直ちに止めて対策をとらないとイケナイという主張がかなりの説得力を持ってくるわけです。だからストップ浜岡原子力発電所という動きも理解できるわけです。
ちなみに私も署名参加しました。

...今後も続く
17日 9:48
NHK Live 自衛隊UH60ヘリから3号機に向けて1回目水投下。 9:48
2回目 9:52

テレビの映像で見る限り,かなり高いところ(建家の3倍くらいのところ)から水を落下させるため,水は拡散する。効率は悪そうだが,なんとかうまくいってくれ!

3回目 9:54 4号機へ投下。

ホバリングせず,移動しながらの放水。ホバリングすると放射線を浴びるからか。

4回目 10:01

投下位置がかなり高い。今は建家の5倍くらいの高さから落としているように見える。もっと下で投下したいところだが,これは放射線がかなり強いからだろうか。

2機のヘリが交互に海水をくんで繰り返し投下。ヘリの底には鉛の板装備。放射線量を計測しながら投下中。1回7.5トンの水を投下出来るらしい。

冷却プールの容量は非常に大きく,イメージで言うと学校の25mプールを縦に10個くらい積み重ねたイメージ(NHK解説者談)
だから自衛隊は100回から200回の投下を想定しているとのこと。
しかし,こんな方法しかないのか,危機中の危機。

危機感

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3月17日 9:48
一市民です。福島が故郷です。大地震で様々な問題が生じていますが,中でも原発の問題がとても気になっています。
テレビ放送で得られる情報はかなり楽観的な印象をうけるのですが,私の感覚ではかなり危機的な方向にしか向かっていないように思えます。そしてもっと事実を,いや未確認の情報も含めてもっと知りたいと思うのです。

ここでは未確認の情報も含め,主にネットで得られる情報とテレビの映像等で見られる情報を私感でメモります。

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私は..

一市民です。福島が故郷です。大地震で様々な問題が生じていますが,中でも原発の問題がとても気になっています。 テレビ放送で得られる情報はかなり楽観的な印象をうけるのですが,私の感覚ではかなり危機的な方向にしか向かっていないように思えます。そしてもっと事実を,いや未確認の情報も含めてもっと知りたいと思うのです。

原子力関係リンク

原子炉の状態

全国の放射線濃度一覧

①原子力発電のしくみの概要を理解する:まずこれを読む
◆電気事業連合会

②核反応が終わっても発熱し続ける崩壊熱:今回の問題ではこの崩壊熱を理解することが肝要
◆なぜ原子炉が止まらないのか
◆崩壊熱
◆崩壊熱の冷却に必要な水の量

③原子力発電の問題点
よくわかる原子力発電.問題点

④現在稼働中の原子力発電に対して
迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である

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