ひとまず危機を脱した福島原発ですが,これからが本当に大変なながーい戦いが続きます。少なくとも1年以上は(2,3年という話も)各号機の冷却を続けなければいけないでしょう。そのあいだに建物の修復はするでしょうが,基本的には放射性物質は外界とつながっています。つまり放射され続けます。冷却水の排水も外に漏れるのだと思います。
大前さんは東京ドームのようなテントで覆ってしまえ,と言っていますがそれが出来るのは速くて3ヶ月だと言っています。

福島県内はもちろん,東北一円,関東一円は最低でも風向きによって放射性物質の飛散が考えられますから,放射線量の値くらいは目安としてチェックし続けなければなりません。
下の書き込みにも書いたように,文科省のサイトで見ることが出来ます。視覚化しないと分かりにくいので,そのうち工夫されるのではと思いますが,すでに各地の実測データを使って,それをしてくれている方々がいらっしゃいます。ありがとうございます。

放射線量モニター(JAXAで宇宙線の研究をしている先生)

おかしいな

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訂正:福島県内の放射線量が文科省のデータに掲載されていないのを見て,「おかしい」と書いたのですが,私の早合点でした。文科省ではモニタリングカーというもので県内各地のデータを測定して公表しており,また東京電力も敷地内の測定データを公開していました。
また福島県による測定データもあります(このページ内にいくつかのpdfファイルがあり)。

あわててはいけない。国や東電を疑いすぎても良くない(でもきちんとWatchし続けるわぉ)。
18日から19日の自衛隊,東京消防庁,その他の方々のお陰で,危機的状況をひとまず脱したようです。まだ予断を許しませんが,最悪のケースを回避することは出来たようで,本当に安堵しています。

今は人を責めずに,最高の知識とアイディアを結集し,集中して事に当たるのが最優先すべきと思っています。が,しかし当然今後は「何が問題だったのか」という話をし,中身の濃い議論をしてどうすべきか国をあげて考え,実行していかねばなりません。

10人居れば10の意見があり玉石混交です。まず昨日放映されたと思われるテレビ番組での武田邦彦さんの主張を見ました。どなたかがYouTubeに上げたものです。...言わんとする本質部分はスバラシイ!
武田邦彦さんはペットボトル再利用,地球温暖化等々で奇想天外な意見を述べ,多方面から批判を受けることが多い人です。私はちゃんと彼の本を読んだことがないのでどこがおかしくてどこが正しいのか分かりませんが。

多少インチキ臭いところもある人(今回も地震のマグニチュードが8.4から9.0に変わったのは陰謀だとか,臨界を核爆発と言ったりしたことが突っ込まれている)だが,多少のインチキはシャレみたいなもんで,分かる人にはわかるだろと思って話しているフシがあります。そんな枝葉末節を揚げ足とって彼の意見に耳をふさいではモッタイナイ人だと思います。「日本の原子力発電が震度6で壊れるように出来ている」という一見バカな! と思える主張も,実は皮肉たっぷりに本質を暴いていると感じました。

この人,原子力を推進しているというところも気に入りました。まともかインチキかは彼の文章とトークを聞いて判断しましょう。
そして何をすべきかの判断の素材にできるかどうか考えましょう。

◆3月19日 「武田教授 緊急提言」(どこかの局のテレビ番組か) その1 その2 
まったく素人感覚ですが,これらを見ると,関東や東海,当南海のプレート境界でも何か起こるのは必然だという気がします。
私のイメージは...今の地球はちょうど木組みで出来たボール型のパズル。3月11日におおきくピースがズレた。だから全体のバランスが崩れ,その出っ張りや引込みを修正するために他のピースも大きく動く...というのが直観です。

さて,その3月11日のピースのズレを実感できるのが,すでに有名になったこのサイトです。
Japan Quake Map

上のリンクをアクセスすると3月11日の0:00から時計がスタートします(時計は右上に表示)
そのまましばらく待つと,14:46分に巨大地震が発生したのをきっかけに,一気に太平洋プレートとユーラシアプレートの境界面が地震の海になりました。広がる円の半径はマグニチュードの大きさ,色は震源の震度を表します。
地図右上にあるDisplay OptionsのSticky Dotsをチェックすると,震央の位置が消えずに残ります。最後には今回動いたプレートがくっきりと一面に浮かび上がるのです。

これを見て感じる不気味さは,激しく活動した太平洋プレートとユーラシアプレートの境界以外が一切沈黙を保っているということ。一部のピースがこれだけ激しくズレたのだから,木組みのボールのとなりのピースがバランスを取るためにいつ動いてもおかしくはないな,というのが素人の感覚です。

さて,このサイトを作るために参考にされているのが,世界中で起こった地震のデータベース。今回初めて知ったのですが,これは膨大なデータが蓄積されたスバラシすぎるサイトです。
U.S Geological Survey (USGS)

世界中で起こったありとあらゆる地震がほぼリアルタイムで蓄積されており,Latest Earth Quakesのページで得られるkmzファイルをGoogle Earthに投げ込めば,5分前までの地球で起こった地震のマップが見られるという驚異的なデータ量です。

usgs1.png
なんとこのファイルは5分毎にこのページで更新されています。また同じページには,1時間前まで,1日前まで,1週間前まで,1ヶ月前までの,それぞれの地震の詳細データをマグニチュード別にフィードフォームで提供していて,たとえばその中のひとつの地震を調べてみると,モーメントテンソル(難しくて分からん)とか地震計の波形まで詳細に見れるのには驚きました。

ちなみにこれは15日の22:31に静岡東部で起こった震度6強の地震のデータ。

..個々のデータはともかく,過去に起こった地震のまとまり見るにつけ,こんどは自分のところでも...という不安が湧いて来ます。だから普段からの防災と,そして何より原発などの大きなプラントのバックアップ,特に今回の事故で痛いほどわかった「冷却システムの電源確保」を整備しないとイケナイと強く思うのです。

usgs2.png

いったい原発の事故というのはどの程度深刻なものなのかがわかる情報。
主に福島原発問題を中心にして。
楽観的なものから深刻なものまでいろいろあるようですが,「こうだからこうなる」という筋がとおっているものが最低限参考にするに値するものです。

これらはMust Watchだと思います。
パニックを防止するために情報を控えめに報道するニュースだけ見ていては分からない内容です。

原発はもう民間企業では継続出来ない 大前研一氏 [3月13日]
 大前研一氏は大学で原子力工学を学び,日立で高速増殖炉の設計経験(2年)あるという,技術的知見を持った人。
 ※3/19追加!
地震発生から1週間 福島原発事故の現状と今後 大前研一氏[3月19日]
 「復興はするな!」...なるほど。その他今後に向けての具体的提言等必見


◆外国人特派員&フリージャーナリスト向け発電所設計者記者会見
東芝・元原子炉格納容器設計者 後藤政志氏 [3月12日〜3月15日]
 事故の中身に関してより具体的です。最悪どうなる可能性があるのかについて言及しています。

第1回[3月12日]:http://www.ustream.tv/recorded/13269582 ←まずこれ必見。20分頃から後藤氏の解説始まります。
第2回[3月13日]:http://www.ustream.tv/recorded/13293527
第3回[3月13日]:http://www.ustream.tv/recorded/13295291
第4回[3月14日]:http://www.ustream.tv/recorded/13320454
第5回[3月15日]:http://www.ustream.tv/recorded/13339131

第6回[3月17日]:http://www.ustream.tv/recorded/13371747 最新版。 政治家が沢山聞いてます。後藤さんは設計者がもっと出てきてアイディアを出すべきだと主張しています。

原子力情報資料室 USTREAM動画一覧

 ※3/18追加!
マル激トークオンデマンド  宮台真司,青木理,神保哲生,元福島県知事 佐藤栄佐久,琉球大学名誉教授 矢ケ崎克馬 [3月18日深夜]
 エネルギー政策の事情,御用学者,フェイルセーフ,地震津波被災地レポート,放射線被爆などについて。←これも見ておくべきだと思います。ちょっと長いが(倍速で聞きたい)。

※3/26追加 2005年に国会の公聴会で地震学者 石橋克彦氏の警告
これは今回の福島原発の事故か起こる可能性をすでに示唆していたと見ることが出来ます。そして今後また起こると思われる地震に対して原発は危ないという危機感を感じずにはいられない。今,福島の原発事故のあとに,この話を聞いて,電力会社,国,学者,マスメディアは何というのか! 返事しなさい。
「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である」

勉強する

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勉強すると言っても難しい物理学的原理ではありません。
私は今まで全く原子力発電に関する知識がありませんでした。今回の問題で,にわか知識だが,ネットを使って得ています(内容は中学生でも理解できるレベル)。

今回の問題を把握するために最低限必要と思われる知識が得られるサイトを順次リンクしていきます。

①まず原子力発電の概要を理解する。最低このことがアタマに入っていないと今回の問題が全く分かりません。
 ここをざっと読んでください。→電気事業連合会の解説ページ
 特に原子炉の基本構造軽水炉のしくみを理解することが重要。
 またここも分かりやすいです。原子力発電の原理(原子力教育を考える会)

②次に停止したはずの原子炉が発熱する事実を理解することが重要です。
福島原発は今回の地震で核反応は全て自動停止しました。だから何が問題なんだ?と素人は思うわけですが,停止しても原理的に発生し続ける崩壊熱(次第に減少はするのだが)が存在するということを理解することが今回の問題で最も重要なことになります。
いくつかその説明を調べてさまよったら,この方のブログが分かりやすかったのでリンクします。
なぜ原子炉が止まらないのか? -福島第一原子力発電所

私が知りたいのは,いったいどの位の期間冷却すれば安心出来るレベルになるのか,ということなのですが,その直接的な回答はあまり単純なことではないもよう。条件によって変わってきます。崩壊熱の減衰についてはWigner-wayの式というのがあるそうで,ここにグラフがあります。ここにも。縦軸が原子炉の出力に対する割合になっていますから,ちょっと分かりにくい。日本原子力協会の原子力学会崩壊熱推奨値の表というのがあるようですが,アクセス出来ません。
こんなのも見つけました。熱崩壊のデータ  時間があったら自分でも計算してみたいと思います。

いずれにしても対数関数(log)的な減衰で,つまり冷却初期は高速に減衰するが,そのあとはだらだらと発熱し続け,非常に長い時間発熱し続けるというものです。したがって,発熱源の質量が小さければ割と簡単に冷えて,実用上問題ないレベルに冷却出来るのでしょうが,発熱源の質量が大きいと,安全に冷えたと言えるレベルになるのに膨大な時間がかかると思われます。冷却を止めれば数百度に温度が上がってしまいます。
福島の原発の例でも,使用済み核燃料プールにある多量の燃料の発熱を冷却するのは想像以上に大変なことだということが理解できるわけです。
これが素人には分かりにくい原子力発電の最大の問題点のひとつであると思われます。

つまり,何が怖いかと言えば,地震が起こる前の「今」原子力発電所を安全に停止したとしても,その後に大地震が起こって冷却装置が動作しなければ,今回の福島と同じ事故がおこると言うことです。結論を急げば,そういう恐れのある原発はただちに冷却装置とそれを稼働するための自己発電装置を設置しなければいけないと素人は思うのです。
もっと言えば,近くで大地震が今にも起こりそうな静岡の浜岡原発は直ちに止めて対策をとらないとイケナイという主張がかなりの説得力を持ってくるわけです。だからストップ浜岡原子力発電所という動きも理解できるわけです。
ちなみに私も署名参加しました。

...今後も続く
17日 9:48
NHK Live 自衛隊UH60ヘリから3号機に向けて1回目水投下。 9:48
2回目 9:52

テレビの映像で見る限り,かなり高いところ(建家の3倍くらいのところ)から水を落下させるため,水は拡散する。効率は悪そうだが,なんとかうまくいってくれ!

3回目 9:54 4号機へ投下。

ホバリングせず,移動しながらの放水。ホバリングすると放射線を浴びるからか。

4回目 10:01

投下位置がかなり高い。今は建家の5倍くらいの高さから落としているように見える。もっと下で投下したいところだが,これは放射線がかなり強いからだろうか。

2機のヘリが交互に海水をくんで繰り返し投下。ヘリの底には鉛の板装備。放射線量を計測しながら投下中。1回7.5トンの水を投下出来るらしい。

冷却プールの容量は非常に大きく,イメージで言うと学校の25mプールを縦に10個くらい積み重ねたイメージ(NHK解説者談)
だから自衛隊は100回から200回の投下を想定しているとのこと。
しかし,こんな方法しかないのか,危機中の危機。

危機感

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3月17日 9:48
一市民です。福島が故郷です。大地震で様々な問題が生じていますが,中でも原発の問題がとても気になっています。
テレビ放送で得られる情報はかなり楽観的な印象をうけるのですが,私の感覚ではかなり危機的な方向にしか向かっていないように思えます。そしてもっと事実を,いや未確認の情報も含めてもっと知りたいと思うのです。

ここでは未確認の情報も含め,主にネットで得られる情報とテレビの映像等で見られる情報を私感でメモります。
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一市民です。福島が故郷です。大地震で様々な問題が生じていますが,中でも原発の問題がとても気になっています。 テレビ放送で得られる情報はかなり楽観的な印象をうけるのですが,私の感覚ではかなり危機的な方向にしか向かっていないように思えます。そしてもっと事実を,いや未確認の情報も含めてもっと知りたいと思うのです。

原子力関係リンク

原子炉の状態

全国の放射線濃度一覧

①原子力発電のしくみの概要を理解する:まずこれを読む
◆電気事業連合会

②核反応が終わっても発熱し続ける崩壊熱:今回の問題ではこの崩壊熱を理解することが肝要
◆なぜ原子炉が止まらないのか
◆崩壊熱
◆崩壊熱の冷却に必要な水の量

③原子力発電の問題点
よくわかる原子力発電.問題点

④現在稼働中の原子力発電に対して
迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である

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